ジェイテクト、電動ブレーキ用「非循環ボールねじ」を開発 回生ブレーキの効率向上

開発品イメージ
開発品イメージ全 2 枚

ジェイテクトは10月8日、電動キャリパブレーキ(EMB)への適用を想定した「非循環ボールねじ」を開発したと発表した。

【画像全2枚】

近年の環境規制に対応するため自動車業界でも電動化や自動運転化が急がれる中、搭載する部品も、油圧から電子制御への置き換えが進んでいる。EMBは、ディスクブレーキのピストンを押す駆動源を油圧から電動モータに変更したブレーキ方式。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)などに適しており、車両の軽量化やCO2排出削減、快適性の向上に貢献する。

EVやHEVのブレーキには回生ブレーキと摩擦ブレーキが併用されている。回生ブレーキはモータの回転する力を電力エネルギーに変換することで減速する仕組みで、この「エネルギー回生」を最大に生かす摩擦ブレーキの制御が燃費向上のポイントとなる。

ボールねじは、電動モータの回転運動をブレーキピストンの直線運動に効率よく変換するが、直線運動する際にボールが軌道から脱落しないよう循環部を作ることにより本体が大きくなるというデメリットがある。ジェイテクトでは、EMBがブレーキ制動時に必要とする直線運動距離が短いことに着目。ボールとボールの間にばねを介在させることで循環機構を廃止しても回転を続けられる小型化したボールねじを開発した。摩擦ブレーキにこのボールねじを用いることで、エネルギー回生の効率向上や制動性の向上に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三輪EV『coffret』、ヤマダデンキ横浜本店で販売開始…試乗も可能
  2. 「3つの味」が選べる新型トヨタ『RAV4』日本仕様が一般公開! 2025年度内発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
  5. 9000万円の「R34 GT-R」をHKSが販売!?「東京オートサロン香港」でHKSが初披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る