ジェイテクト、自動車変速機向けクリープ摩耗抑制玉軸受を開発

クリープ摩耗抑制玉軸受
クリープ摩耗抑制玉軸受全 3 枚

ジェイテクトは10月8日、ハイブリッド車(HV・PHV)や電動車(EV・FCV)の変速機、エンジン車のCVTなどに使用される「クリープ摩耗抑制玉軸受」を開発したと発表した。

【画像全3枚】

軸受のクリープとは、内輪もしくは外輪が運転中に軸又はハウジングに対して回転する現象。摩耗や変色、かじりなど様々な損傷が起きる原因となる。またクリープが発生すると、軸受とハウジングが擦れ合うことで双方が摩耗して軸の芯ずれや傾きを引き起し、ギヤのかみ合い不良による変速機の機能低下や異音などの不具合が発生する恐れもある。

従来は、クリープによる不具合を避けるため、軸受の外輪を厚くしたり、固体潤滑皮膜を使用するといった策も取られてきたが、どちらもサイズ・重量やコスト面での課題があり、最適な製品の開発が必要だった。

ジェイテクトは2016年、外輪の外径中央部に円周方向の溝を作ることで、「ひずみクリープ」によるハウジング摩耗の抑制に貢献する「新構造のアンチクリープ玉軸受」を開発。今回はこの円周溝に加え外輪全体に特殊皮膜を施すことで、「連れ回りクリープ」によるハウジング摩耗に対しても効果のある軸受の開発に成功した。

開発品は、従来の外輪厚肉品や固体潤滑皮膜などのクリープ対策品と同等のハウジング摩耗抑制効果を持ちながら、軽量かつ低価格であることから、自動車用はもとより、クリープによる摩耗が問題となる様々な産業機械への応用もできる。

《纐纈敏也@DAYS》

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