【トヨタ ヤリス 新型】運転支援…自動駐車はスペースも自動認識[動画]

トヨタ・ヤリス新型
トヨタ・ヤリス新型全 7 枚

トヨタ自動車が12月に発表予定のBセグメントサブコンパクト『ヴィッツ』改め『ヤリス』。今日ではエントリークラスのモデルでも安全・運転支援システムの標準装備化や高機能化を巡り、各社が激しいつばぜり合いを演じている。

ヤリスに装備される安全・運転支援システムは「トヨタセーフティセンス」。少し前まではその末尾に「C」「P」と記号がつけられ、車格によって機能、性能の両面で差別化が図られていたが、現在の第2世代では車格による格差が大幅に縮小した。ヤリスのシステムも充実が図られている。

機能はまず事故回避のためのプリクラッシュセーフティ。対前方車両に加えて昼夜間の対歩行者、昼間の対自転車に対応するなど、コンパクトクラスとしてはかなりの高機能。それに加え、交差点でのプリクラッシュ対象検出機能がトヨタ車で初めて実装されるという。交差点事故の回避は2点。対向車に気付かず右折しようとして衝突する、いわゆる「右直事故」と、交差点で右折を急ぐあまりその先の横断歩道を渡る歩行者と衝突するケースだ。この2つは近年社会問題化している若年運転者や高齢者による事故の典型例だけに、その防止・軽減は待望の機能と言える。

運転支援ではステアリング介入ありの車線維持アシスト、先行車の車速に合わせてクルーズするレーダークルーズコントロール、ヘッドランプのハイ/ロービーム自動切換え、先行車発進お知らせ等々、ツーリングにも有用な装備がひととおり与えられる。

また、駐車の苦手なドライバーにとってうれしい装備は駐車支援。縦列駐車、車庫入れの両対応だが、スペースは自分で設定せずとも自動認識。駐車の操作はクルマがすべて行うので、ドライバーはソナーとカメラと目視で安全確認に集中できるという寸法だ。また、万が一の障害物見逃し、子供の飛び出しがあっても、それを検知して停止するように作られているという。ちなみにこの手の駐車支援が苦手な夜間、真っ暗な中での認識についても赤外線ライティング装備で相当なところまで認識できると、エンジニアは自信を示していた。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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