9月3日より国内での販売が開始されたアウディのプレミアムSUVクーペ『Q8』。Qシリーズの新たなフラッグシップモデルとして登場したQ8は、ランボルギーニ『ウルス』やポルシェ『カイエン』と同じプラットフォームを採用し、スポーティーかつエレガントな1台を目指したという。
目次
フルサイズSUVを日本市場へ投入 価格992万円より
アウディジャパンは、Qシリーズの新フラッグシップモデルとなるフルサイズSUV『Q8』を日本市場に導入、9月3日より販売を開始すると発表した。
Q8は、よりスポーティでラグジュアリーなモデルを志向するユーザーに向けて新開発したクーペスタイルのSUVモデルだ。Qファミリー専用デザインの8角形シングルフレームグリルにより最新世代のモデルであることをアピール。低く優雅な弧を描くルーフラインやフレームレスドアを採用することで、4ドアクーペをイメージさせるスポーティでエレガントなフォルムに仕上げた。
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日本法人社長「Qモデルシリーズの新たなフラッグシップ」
アウディジャパンは新型SUV『Q8』を9月3日に発売すると発表した。価格は992万-1102万円。アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は7月3日に都内で開いた発表会で「よりスポーティーでスタイリッシュなSUVを求める新しい市場に対するアウディの応えだ」と述べた。
ノアック社長は「ただスポーティーで力強いだけでなく、エレガントそしてスタイリッシュなモデルに仕上がった。Q8はQモデルシリーズの新たなフラッグシップ」とQ8を紹介。
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デザインリーダー「スポーツクワトロがモチーフ」
アウディの新型SUV『Q8』のを9月3日に発売すると発表した。アウディのSUVのフラッグシップとなるモデルながら、クーペスタイルを取り入れたのが特徴。価格は992万~1102万円。
アウディ本社でエクステリアデザインのプロジェクトリーダーを務めるフランク・ランバーティ氏は7月3日に都内で開かれたQ8の発表会に登壇し、1980年代前半に世界ラリー選手権向けに開発されたアウディ『スポーツクワトロ』がデザインのモチーフになっていると述べた。
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プレミアムコンタクト6とスポーツコンタクト6を新車装着
コンチネンタルのスポーツコンフォートタイヤ「プレミアムコンタクト6」とスーパースポーツタイヤ「スポーツコンタクト6」が、9月3日から発売されるアウディQシリーズの新フラッグシップ『Q8』(Audi Q8)の新車装着タイヤとして採用された。
プレミアムコンタクト6は、快適性、正確なステアリングレスポンス、最高レベルの安全性、環境性能を満たすことを目標に開発されたスポーティコンフォートタイヤ。新しいコンパウンドテクノロジー、快適な乗り心地を実現する柔軟なタイヤ形状、スポーツコンタクト6のテクノロジー、アドバンスドマクロブロックデザインの採用により、タイヤに求められる性能を高次元でバランスさせた。
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【試乗】サイズの話をするのはナンセンスだ…河西啓介
アウディ初のSUVクーペ
日本市場への導入が始まったアウディ『Q8』に乗った。Q8はアウディが“SUVクーペ”と呼ぶ、SUVのユーティリティや悪路走破性を備えつつクーペを思わせるスタイリッシュなデザインに仕立られた、プレミアムかつ“ニッチ”なモデルだ。
SUVクーペは現在、プレミアムカーのセグメントではちょっとしたトレンドになっている。BMWでいえば「Xシリーズ」、メルセデスでいえば「GLクーペ」シリーズなどがそれだ。Q8はアウディがこのカテゴリーに投入した初めてのモデルである。
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【試乗】ハンドリングはスポーツサルーン…九島辰也
スポーツサルーンのようなハンドリング
結論から言うと、アウディ『Q8』の走りは乗る前のイメージより数段よかった。試乗前はもう少し重ったるいと言うか、操作系に対しての反応が鈍そうに思えたからだ。
ところが、走り出すとあらゆる評価軸で高得点を得る。まずはエンジンパワー。340psの3リットルV6ターボはこれまでも他のモデルで動かしてきたが、スタートから高速域までよりシームレスで気持ちよく加速するように思える。表面的なスペックは何も変わっていないが、ますます磨かれた印象だ。最近もアウディ関係者から耳にしたが、公表されずともモデルごともそうだが、パワートレーンは年次改良されているらしい。
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【試乗】クーペというより“SUVサルーン”と呼びたい…島崎七生人
質実剛健な『Q7』に対し、雰囲気重視な『Q8』
なるほど同じ出自の『Q7』に対しよりスタイリッシュなのはわかる。だが、アウディが言う“SUVクーペ”ではなく“スタイリッシュSUVサルーン”と表現したほうが、よりこのクルマらしいのでは……と勝手に思った。
2995mmのホイールベースは『Q7』と共通。けれどサッシュレスドアと無粋なパーティションをもたないスッキリとしたガラスエリアは、このクルマのキャビンを実にスマートに見せている。Cピラーも傾斜しているがその度合いはほどほどで、それこそ先行するライバルメーカーのSUVクーペほどデザインに走り過ぎた雰囲気ではない。