メルセデスベンツ、ヴィジョンEQS を東京モーターショー2019でアジア初公開

メルセデスベンツ・ヴィジョンEQS(東京モーターショー2019)
メルセデスベンツ・ヴィジョンEQS(東京モーターショー2019)全 11 枚

メルセデス・ベンツ日本は10月23日、東京モーターショー2019で電動車のブランド『EQ』初のセダンコンセプトカー『ヴィジョンEQS』をアジア初公開した。

独ダイムラー社でメルセデスベンツのアドバンスドデザインシニアマネージャーを務めるボルガ-・フッツェンラウブ氏は同日、会場内で開いたプレスカンファレンスで「持続可能な現代的ラグジュアリーのビジョンを形にした21世紀の100%電動ラグジュアリーセダン」と紹介した。

続けて「デザインのキーワードはワン・ボウ(ひと張りの弓)型デザイン。シャープな線が1本あればよいという考えに基づくもの。シームレスな外観によってダイナミックでパワフル、しかも堂々たる存在感を獲得した。ワン・ボウデザインは極めてスレンダーな外観をもたらすもので、このヴィジョンEQSも実際よりも車高が低く見える」と解説。

さらに「中でも重要なのが照明機能を滑らかに統合している点」としたうえで、「テールランプは全く新しい方法でブランドエンブレムを提示。スターの形に光る230個の独立したLEDから構成されるもので、ボディと完全に一体となっている。EQファミリーのトレードマークとなっているブラックパネルグリルは940個の個別に起動するLEDとスリーポインテッドスター1個で構成されている。この光のマトリックスにより目を引く立体的な効果を生み出すとともに、周囲の送る合図の精度を大きく高めた」と述べた。

一方、インテリアに関しては「室内においても一体化と流れるようなフォルムが際立っている。フォルムから有機的に立ち現われ、乗員を包み込む室内空間。これはメルセデスベンツの『ラップアランド』デザインを新たにアレンジしたもの。高級ヨットのデザインをヒントにクリアでゆったりとしたデザイン言語により新たな静謐感を生みだした」と説明。

さらに「室内は素材の選定にも新機軸を打ち出し、特別な雰囲気を醸し出している。シートにはサステナビリティに配慮して造られたクリスタルホワイトのマイクロファイバー、レザーDINAMICAをあしらったナッパーレザー風の人工皮革を合わせている。またルーフライナーには海洋ごみプラスチックを一定量含む革新的なファブリックを使用している」と明かした。

なおスペックに関しては「総合出力350kw以上とスーパースポーツカー並みのパフォーマンスを発揮する。0から100km/hまでの加速に要する時間は4.5秒足らず。また航続距離はWLTPモードで最長700kmと余裕の値をマークしている。そしてバッテリーを80%まで充電するのに必要な時間はわずか20分となっている」とした。

東京モーターショー2019のメルセデスベンツブースではこのほか、スマートブランドのEQモデル、スマート『EQフォーツー』もアジア初披露された。

ダイムラー社でメルセデスベンツ乗用車海外セールス/マーケティング部門最高責任者を務めるマティアス・ルアーズ氏は「コンパクトでありながらメルセデスベンツと同じ安全フィロソフィー、そして独特でスタイリッシュなデザインをまとうスマートEQは、ほかの人たちと違うシティコミューターを求めるお客様にぴったりのモデルということができる」と話していた。

《小松哲也》

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