レベル4自動運転車に乗れる…BMWが臨海都心で開催 10月26・27日

BMWのレベル4自動運転実験車両
BMWのレベル4自動運転実験車両全 16 枚

BMWジャパンは、10月26日と27日の2日間、お台場エリアのBMW及びMINIのショールーム(BMW GROUP Tokyo Bay)にて「#NEXTJOY」を開催する。このイベントでは、開発中のレベル4自動運転車両(BMW 7シリーズ)の同乗試乗を体験できる。

【画像全16枚】

同乗試乗は、当日の抽選で1日40名が体験できる。設定されているプログラムはハンズ・オフ機能付き渋滞支援機能、リバースアシスト、パーキングアシストなどだ。リバースアシストは、走行中の軌跡を50メートルほどクルマが記憶しており、ボタンひとつでいまきた道をバックでトレースしてくれる。狭い路地でのすれ違いや、展開をやり直したいときに有効な機能だ。試乗車は、レベル4自動運転の研究開発に使っているものだが、試乗はレベル4のフル機能を試すわけではない。だが、その片鱗は体験できるだろう。

BMWでは2021年にはレベル3の自動運転車両を市場投入するとしている。ここで目指しているレベル3は、高速道路上であれば、運転タスクのすべてを車両が行う。ただし、設定された条件から外れたら(一般道に入ったなど)、あるいはシステムが自動運転ができない状況と判断したら、人間が運転を変わる必要がある。

ちなみに、車線維持、渋滞追従、自動追い越しなど、単体のタスクを自動化したものは、レベル2だ。用語としては運転支援の域をでない。レベル3は、分類上自動運転に含まれるが、いざというときは人間が運転する前提なので、ドライバーはハンドオフ運転はできるものの、運転への意識は求められる。

人の操作を前提にしているので、レベル3は無意味とする意見もあり、レベル3自動運転の市場投入を見送るメーカーも存在するが、BMWでは、レベル4、5につなげる研究として高速道路上という条件付きの自動運転(レベル3)をリリースする予定だ。

次のレベル4では、高速道路に加えて一般道まで自動運転の範囲を広げる。レベル4は「特定条件下での完全自動運転」と規定されている。高速道路のみ、工場・空港・特定ルートなどのエリアの条件がなくなるので、レベル4となる。レベル4でも、システムが処理できない状況では、自動停車やドライバーへの制御の切り替え(テイクオーバー)が発生するが、信号や標識の認識、交差点や踏切の通過、歩行者、駐車車両、バイク・自転車、対向車、壁や建物などの検知と識別など、対応すべきタスクが一気に増える。

BMWでは、レベル4自動運転技術の開発を、7シリーズをベースにした車両で実験を行っている。実験車両は世界で80台ほど稼働しており、シミュレーターを含む走行距離は2憶4千万キロ以上だという。もちろんこの距離は日々増えていっている。試乗に利用されるクルマはその一部だ。

実験車両のため、GPSアンテナやLiDAR、カメラなどの後付けセンサーははっきりとわかる形で取り付けられている。GPSアンテナは冗長化と精度を上げるため2基装着されている。カメラは、左右のAピラーに2台、フロントフェンダーに2台、ルーフのリアに1台。あとは市販モデルとして搭載されているフロントカメラ、リアカメラ、予防安全機能のための画像認識用カメラが装着されている。フロントの画像認識用カメラは、短距離、中距離、長距離とレンジごとにレンズを分けた三眼式。レーダーとLiDARは前後のバンパー四隅にひとつずつ、計各4台。さらに多数の超音波センサー、各ECUに搭載されている加速度センサー。これらは外観からは確認できない。

運転席の見た目は大きく変わらないので、自動運転車両かどかわからないくらいだ。後席には自動運転システムのコンソールとしてディスプレイが装着されていた。トランクルームは、データロガーやストレージ、センサーチャネルのIOユニットなどがぎっしりつまっている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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