[カーオーディオ・インストレーション]スピーカー…制振材の上手な貼り方

ドアの内張りパネルを外したところ。ビニールシートが黒いブチルゴムで接着されているのが見て取れる。
ドアの内張りパネルを外したところ。ビニールシートが黒いブチルゴムで接着されているのが見て取れる。全 3 枚
カーオーディオ製品の取り付けにまつわるセオリー等々を解説している当コーナー。現在は「スピーカー」の取り付けに関する事柄にフォーカスしている。今回からは、“デッドニング”をDIYで行いたいと思っている方に向けて、“制振材”を貼る際のコツを紹介していく。

早速本題に入ろう。ポイントはいくつかあるのだが、まずは「クリーニングをしっかり行うこと」が重要となる。

前回、“制振材”の貼るべき場所の見極め方を解説したが、それが分かっても、貼った“制振材”が簡単に剥がれてしまっては意味がない。それを防ぐためには、クリーニングあるのみだ。油分やホコリが付着している上に貼るのは断じてNG、なのである。

ところで、手厚く“デッドニング”しようとする際には、鉄板に貼られているビニールシート(雨水の浸入を防ぐためのシート)も取り除きたい。その場合には、クリーニングの第一歩としてまずは、ビニールシートの除去作業から始めよう。

ところが、この作業がなかなかに困難だ。というのも、ビニールシートは多くの場合ブチルゴムで接着されているのだが、これが頑固。実に取り除きにくいのだ。

なお、取り除くのが困難だからといって“完全除去”を諦めてはいけない。しっかり取り除いておかないと、施工する“制振材”の付きが悪くなる。あくまでも“完全除去”を目指そう。

根気あるのみなのだが、以下のようなやり方をすると比較的にスムーズにいったりもする。

まずはをヘラを使ってそぎ取っていく。そしてそれと並行してガムテープも使ってみよう。ガムテープをブチルゴムのかたまりに押し付けて粘着力で取っていく。なお、ブチルゴムの質によってはヘラの方が取りやすい場合もあるし、ガムテープの方がスピーディに取れることもある。両方試して効率の良い方で作業していこう。

そして、ある程度を取り除けたら今度は、“ブレーキクリーナー”等のクリーニングケミカルを使って落としていく。

ちなみに、ブチルゴムのタイプによっては残留量が多い段階でケミカルを使うと、かえって状況が悪化することもある。ケミカルは様子を見ながら使っていこう。

今回はここまでとさせていただく。次回も引き続き“制振材”の貼り付け作業のコツを紹介していく。お楽しみに。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part1「スピーカー」編 その8・“制振材”の上手な貼り方とは?

《太田祥三》

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