17回目の出展、日本導入40周年を祝うアルピナ…東京モーターショー2019

BMWアルピナブース
BMWアルピナブース全 24 枚

アルピナの日本総代理店、ニコルオートモビルズ(以下ニコル)は東京モーターショー2019に17回目の出展を果たし、今回はワールドプレミアの『B3リムジーネ』をはじめ、ジャパンプレミアの『XD4』など合計4台を展示した。

日本導入40周年を記念しB3をワールドプレミア

アルピナ社とニコルとの関係は1979年に最初のアルピナが輸入された時から始まり、今年で40周年を迎える。アルピナ社代表取締役社長のアンドレアス・ボーフェンジーペン氏は、「この喜ばしき40周年記念を祝し、またアルピナにとって重要な日本市場に向けて、全く新しいBMWアルピナB3リムジーネを東京モーターショーで発表する」と述べる。

このB3についてボーフェンジーペン氏は、「小さなボディに、非常に巧みでスリリングなドライビングエクスペリエンスを満たす低回転域トルクと、リニアパワーの組み合わせ。このアルピナ哲学の永遠の真髄が、日本とヨーロッパの市場において常に最強のパフォーマーのひとつになっている」と述べる。

パワートレインは、アルピナ独自のビターボチャージングと、最適化された性能を持つ冷却システムを備えた直列6気筒3リットル直噴ガソリンエンジンを搭載。462psの最高出力と700Nmの最大トルクを生み出す。四輪駆動と電子制御式LSDを併用した最新スペックのZF製8速スポーツATが組み合わされる。

0から100km/h加速は3.8秒。最高速度は303km/hを記録している。ボーフェンジーペン氏は「この全く新しいBMW アルピナB3のスリリングなパワーとパフォーマンスを提供できることに大きな喜びを感じている」とした。

B3はこのリムジンとともにツーリングもラインナップされ、生産はともに2020年春に開始予定で、最初の納車は秋になる見込みとのことだ。

最後にアルピナ社の2020年についてボーフェンジーペン氏は、「B3の市場導入だけでなく、異なるディーゼルモデルの導入、現在のプロダクトラインナップの継続的改善、そして全く新しいモデルの発表も考えている。最終目標は、2020年に1,600台の特別なクルマを製造することだ」と来年の展望を語った。

17回の継続出展は他のインポーターにはないこと

ニコル・オートモビルズ最高経営責任者のC.H.ニコローレケ氏は、「1987年の東京モーターショーに初めて参加して以来、32年間を迎え、今回17回目の出展となった。1991年にバブルがはじけた頃、2009年のリーマンショックの後、そして2011年の大震災の後も継続的に参加。つまり外国の自動車メーカーとして唯一アルピナ社だけがずっと東京モーターショーに参加している」と述べ、「これは何よりも我々のお客様の強いサポートによるもので感謝している」と話す。

そして今年は「BMWアルピナの輸入を開始して40年。これまでに5,500台以上を納車してきた」とニコローレケ氏。今回の東京モーターショーでは「B3リムジーネのワールドプレミアのほか、ジャパンプレミアとしてアルピナ初のSUVクーペモデルXD4を誕生させる。SUVのスポーティーさ、ダイナミックなクーペのシルエットというのはパーフェクトなコンビネーションのひとつだ」と紹介。

搭載されるエンジンは、6気筒3リットルクワッドスポーツディーゼルターボエンジンで、パワーは388ps、トルクは770Nmを発揮。0-100km/h加速は4.6秒で最高速は約270km/hであるという。

このほか、『B7リムジン』と『XD3』が展示されている。

ニコローレケ氏は、「今年我々は日本の市場で約200台のアルピナ車を納車する予定だ。そして来年には豊富な新しいアルピナモデルによってさらにこれを高めていきたい」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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