インフィニティ、新電動パワートレイン発表…ツインモーターは429馬力

100%EVとe-POWERの2種類を用意

インフィニティのe-POWERは1.5リットルのVCターボに

最速仕様は0~100km/h加速4.5秒

インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)
インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)全 9 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ(Infiniti)は11月4日、将来の市販車に搭載される予定の新開発の電動パワートレインを発表した。

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インフィニティは2021年以降に発売する新型車に、この電動パワートレインを搭載する計画だ。2021年に発売される新型車は、インフィニティブランド初のEVになる。インフィニティは低排出ガス技術の導入を重点的に進めることで、2025年までにグローバル販売台数の半数以上を電動車両にすることを目指している。

100%EVとe-POWERの2種類を用意

インフィニティは日産ブランドと同じく、100%EV(日産『リーフ』や『NV200バネット』)と、発電専用エンジンを搭載する電動パワートレイン車の「e-POWER」(日産『ノート』や『セレナ』)の両タイプを用意する予定だ。日産のプレミアムブランドのインフィニティにも、低排出ガス技術を全面的に導入していく。

インフィニティのe-POWER(インフィニティは「ガス・ジェネレーテッドEVシステム」と呼ぶ)は、小型ガソリンエンジンを使用して高出力バッテリーを充電する技術だ。外部充電が不要なため、ガソリン車のような利便性と100%モーター駆動の走行を可能にしている。

インフィニティは将来の市販車を、1つのプラットフォーム、2つのパワートレインを基本に開発する計画だ。この開発の方向性により、100%EVとe-POWERの両方のパワートレインに対応する新型車を開発していく。インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)

インフィニティのe-POWERは1.5リットルのVCターボに

インフィニティのe-POWERは、日産ノートとセレナとは異なるバージョンとなる。日産ノートとセレナの発電専用エンジンは、排気量1.2リットルの直列3気筒ガソリンエンジンだ。

これに対して、インフィニティのe-POWERの発電専用エンジンは、「MR15DDT」と呼ばれ、1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンを「VCターボ」で過給している。インフィニティによると、このエンジンには、騒音と振動を抑える世界初のテクノロジーを導入しているという。

日産が開発したVCターボエンジンは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特長を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べ軽量かつコンパクト設計としている。

インフィニティはすでに、新世代の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボに、このVCターボ技術を導入した。インフィニティによると、V6ガソリンエンジンと並ぶ動力性能を発揮しながら、4気筒エンジンと同等の低燃費を実現しているという。インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)インフィニティ Qs インスピレーション(参考画像)

最速仕様は0~100km/h加速4.5秒

また、インフィニティの将来の電動車向けプラットフォームでは、フロントアクスルに1個、リアアクスルに1個の高出力モーターを搭載できるように設計されている。「e-AWD(電気式四輪駆動)」システムによって、4輪を駆動する。

強力なモーターは、搭載されるモデルによって、最大出力248hpから429hpを引き出す。電動パワートレインの高出力バージョンでは、0~100km/h加速はおよそ4.5秒で駆け抜けるという。

EVの場合、前後アクスルの間の車両床下に、大容量のバッテリーパックを搭載する。e-POWERの場合、コンパクトなバッテリーパック、燃料タンク、排気システムを搭載している。

《森脇稔》

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