どうすれば子供が自分と同じ道を歩んでくれるのか?…WRCチャンピオンが語る子育て

どの会場でも子どもへの対応が丁寧なペター
どの会場でも子どもへの対応が丁寧なペター全 3 枚

ペター・ソルベルグといえば、スバルのワークスドライバーとしてWRCを戦い、2004年から開催されたラリー・ジャパンでは「日本はホームコースだ」と自ら語るほどスバルや日本に思い入れの強い選手だ。そのペターがひさしぶりに日本に帰ってきた。

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ペターは、プロのラリードライバーは2019年限りで引退を表明しており、今後は若手の育成、チーム運営などに新しい夢をかけていくとしている。今年は各地のラリーやイベントなどのツアーを行っている。来日した理由もそのひとつだが、今回、スバルが11月9日に開催した「WRXファンミーティング2019」にサプライズゲストとして呼ばれたこともある。会場は、新城市のふれあいパークほうらい。新城市は国内JAFラリー選手権の開催地のひとつとして有名で、国内ラリーのメッカといってもよい。

サプライズゲストなので、プログラムには詳細は書かれていなかったのだが、同じ日に、来年復活するラリージャパンのテストイベントと位置づけられた「ACCRセントラルラリー愛知・岐阜2019」のレグ1がスタートしている。そのため、ペターの来日を期待・予想していたファンもいたようだ。このラリーではGAZOO Racing WRTが、「ヤリスWRC」をオープンクラスに参加させているのだが、競技の合間を塗って、代表のトミ・マキネン氏もファンミーティングに駆けつけた。トミとペターは、スバルチームでチームメイトとしてWRCを戦ったこともある。

トークショーのあと、ペターはプレス向けのインタビューにも応じてくれた。そこで、ペターの子育てについて聞いてみた。じつは、ペターの息子、オリバー・ソルベルグは「スバル・オブ・アメリカ」のドライバーとして、北米のラリーやラリークロスに参戦している。2020年にはWRCのドライバーとの声も上がる若手有望選手。血は争えないのか、見事な親子鷹を演じるペターとオリバーは、世界中の父親の夢を実現しているともいえる。その秘訣を聞いてみた。

「大事なのは相手を尊重(respect)すること。子供がなにかやらかしても、自分の同じ年齢のことを思い出し、決して怒鳴らない。オリバーも最初はアイスホッケーにはまっていたけど、何も言わず応援したよ。18歳になればビールもワインも飲めるので、どんどん飲めといっているのに、オリバーは運転するのに必要ないといって飲まないんだ。こういう逆の発想(opposite mentality)も重要だと思う」

来年復活予定のラリージャパンについて「オリバーが0カーをドライブしたりするのか?」と水を向けてみたところ「オリバーが出るとしたらWRカーのドライバーだよ。0カーは自分が運転するんじゃないかな」と答えてくれた。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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