日産自動車の米国部門は、SEMAショー2019において、『グローバルタイムアタック TT 370Z』(Nissan Global Time Attack TT 370Z)を初公開した。
同車は、日産『370Z』(日本名:『フェアレディZ』に相当)をベースに、2020年シーズンのタイムアタックレースに出走するために開発されたレーシングカー。開発を担当したのは、日産モータースポーツと米国ジョージア州に本拠を置くZ1モータースポーツだ。
エクステリアはフロントリップスポイラー、ディフューザー、サイドボードなど、フルカスタムのカーボンファイバー製エアロパーツを装着した。リアには、巨大なウイングが取り付けられている。
3.7リットルV型6気筒ガソリン自然吸気エンジンには、ギャレット製「GTX 3076」ターボチャージャーを追加した。新しい燃料マネジメントシステムや、Z1モータースポーツのレースエキゾーストシステムも装着する。これにより、最大出力は750hp以上を獲得した。日産 グローバルタイムアタック TT 370Z
トランスミッションは、「HGT Precision」の6速シーケンシャルで、「Tilton」のカスタムクラッチ、NISMOの 「GT-R Pro」ディファレンシャルも採用された。
サスペンションとステアリングは、NISMOレーシングのパーツを使用して、タイムアタックレース仕様にカスタム。ブレンボ製ブレーキシステム、NISMOのラジエーター、オイルやトランスミッション、ディファレンシャルの冷却システムも追加する。足回りは、レイズ製アルミホイールに、アドバン「A052」の315/30R18タイヤを組み合わせた。
インテリアでは、シートをOMP製の「HRC-Rカーボンエア」レースシートに交換した。ロールケージ、クイックリリースステアリングホイール、NISMOコンペティションレースハーネス&セーフティネットも装備している。