ランドローバー ディフェンダー 新型、究極のオフローダーを標榜…ロサンゼルスモーターショー2019

ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造

マイルドハイブリッド採用

ボディはロングとショートの2種類

ランドローバー・ディフェンダー 新型(ロサンゼルスモーターショー2019)
ランドローバー・ディフェンダー 新型(ロサンゼルスモーターショー2019)全 25 枚

ランドローバーは、ロサンゼルスモーターショー2019に、新型『ディフェンダー』(Land Rover Defender)を出展した。

ディフェンダーは、ランドローバーの第一号車として、1948年にデビューした「シリーズ1」の伝統を受け継ぐSUVだ。高い悪路走破性を最優先にしたモデルで、その無骨なまでのフォルムと優れたオフロード性能は、世界中で多くのファンに支持されてきた。このディフェンダーの量産は、2016年1月に終了した。

新型ディフェンダーでは、伝統のオフロード性能をさらに引き上げ、究極のオフローダーを目指した。まったく新しい内外装デザインや最新のコネクティビティ、先進運転支援システム(ADAS)なども採用している。

ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造

ランドローバーが、極限での環境向けに新開発した「D7x」アーキテクチャーは、軽量アルミニウムのモノコック構造で、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造だ。従来のラダーフレーム構造と比較して、およそ3倍のねじり剛性を確保した。開発の過程で6万2000項目以上のテストをしており、シャシーとボディ構造は一般的なSUVや乗用車の基準を上回るという。ランドローバー・ディフェンダー 新型ランドローバー・ディフェンダー 新型

パーマネントAWD、ツインスピード・オートマチック・ギアボックス、センター・ディファレンシャル、オプションのアクティブ・ロッキング・リア・ディファレンシャルなど、柔らかい砂が舞う砂漠地帯から極寒のツンドラ地帯まで、あらゆる環境で優れたパフォーマンスを発揮するために、必要なすべての機能を追求している。

新型で新採用した「コンフィギュラブル・テレイン・レスポンス」では、オフロード経験が豊富なドライバーが状況に応じて細かな車両設定が可能だ。また、これからオフロードを楽しむドライバーも、インテリジェントオート機能を利用して、地形に合わせたモードをシステムに検出させることができる。

新設計のボディ構造により、291mmの最低地上高(エアサスペンションの場合)と、世界有数のオフロードジオメトリーを可能にした。新型ディフェンダー110のアプローチアングル、ブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルは、それぞれ38度、28度、40度だ。「テレイン・レスポンス2」の新たなウェイドプログラムにより、最大渡河水深は90cmとした。ランドローバー・ディフェンダー 新型ランドローバー・ディフェンダー 新型

マイルドハイブリッド採用

パワートレインは、ガソリンとクリーンディーゼルだ。2020年にはプラグインハイブリッド車(PHV)を追加する予定。導入時は、高効率なマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した4気筒の「P300」と、パワフルな6気筒の「P400」のガソリンモデルをラインアップする。

このほか、4気筒ディーゼルエンジンは「D200」とパワフルな「D240」の2種類を設定する。NEDC(新欧州サイクル)による燃費は13.2km/リットル、CO2排出量は199g/kmを実現している。

ボディはロングとショートの2種類

新型は、短い前後オーバーハングにより、優れたアプローチアングル、デパーチャーアングルを追求した。ひと目でディフェンダーとわかるシルエットに仕上げている。ランドローバーのデザイナーは、専用の直立フォルムをはじめ、ルーフ後方に取り付けた「アルパインライト」ウィンドウ、横開きのリアテールゲート、背面スペアタイヤなど、初代ディフェンダーの特長を新たな形で取り入れ、21世紀仕様の最新SUVを開発した。ランドローバー・ディフェンダー 新型ランドローバー・ディフェンダー 新型

インテリアにも、初代のデザイン要素を受け継ぐ。通常は見えないように設計される構造物や装具をあえて露出させ、シンプルさと実用性を強調している。シフトレバーをダッシュボードに取り付け、オプションで追加できる「ジャンプシート」を用意した。このジャンプシートは初期のランドローバー車のように、フロントシートを3名掛けにすることができる。

新型には、ロングボディとショートボディの2種類を設定する。ロングボディの「ディフェンダー 110」は5シート、6シート、5+2シートから選択できる。2列目シート後方の収納容量は最大1075リットルで、シートを倒した場合は2380リットルまで拡大する。

ショートボディの「ディフェンダー 90」の全長は、ファミリー向けのコンパクトハッチバックと同等のサイズだ。5名乗りが基本で、ジャンプシートを選択すると6名が乗車できる。

《森脇稔》

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