VW ゴルフ 新型、ドイツ発売…2万7510ユーロから

最新のLEDテクノロジー

48Vマイルドハイブリッド

「Car2X」でドライバーに危険に対する警告を通知

フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型
フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型全 27 枚

フォルクスワーゲンは12月6日、新型『ゴルフ』(Volkswagen Golf)をドイツ本国で発売した。現地ベース価格は、2万7510ユーロ(約330万円)と発表されている。

最新のLEDテクノロジー

ゴルフは、フォルクスワーゲンの主力車種だ。初代ゴルフは1974年に発表され、世界のコンパクトカーのベンチマーク的存在となった。新型ゴルフは8世代目モデルで、過去7 世代の世界累計販売台数は、3500 万台を超えている。

新型ゴルフには、効率的な新エンジンをはじめ、強化されたサスペンション、デジタル化されたコネクティビティ、最新の先進運転支援システム(ADAS)などが採用される。

エクステリアのデザインは、これまで以上にダイナミックでありながら、すぐにゴルフとして認識できるものとした。ヘッドライトやテールランプには、最新のLEDテクノロジーが組み込まれる。インテリアには、新鮮な色使いとファブリック素材を導入する。新世代コンパクトモデルらしいインテリアには、最新のデジタルコックピットが採用されている。フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型

48Vマイルドハイブリッド

新型ゴルフには、新開発のマイルドハイブリッドシステム「eTSI」が搭載される。欧州で導入車種が拡大している48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用する。新型ゴルフのeTSIは、ベルト駆動式スタータージェネレーター、48Vリチウムイオンバッテリー、最新世代の効率的な直噴ガソリンターボ「TSI」エンジンで構成されている。

高速道路など低負荷走行時には、エンジンを停止し、惰性走行することが可能だ。これにより100km走行あたり、燃料を最大0.4リットル節約する。率にして、最大10%燃費(WLTP計測モード)を向上させるという。

また、このマイルドハイブリッドシステムは、始動時に電気的ブーストをかけ、駆動トルクを増加させる小型軽量な発電機として機能する。これは、エンジンをスムーズに始動させるのが狙いだ。さらに減速時には、スタータージェネレーターはバッテリーに電力を蓄える役割も果たす。

新型ゴルフの48Vマイルドハイブリッドは、欧州での発売当初、排気量1.0と1.5リットルエンジン、デュアルクラッチトランスミッション(DSG)との組み合わせになる。エンジンの最大出力は110ps、130ps、150psの3種類から選択できる。フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型

「Car2X」でドライバーに危険に対する警告を通知

新型ゴルフでは、すべてのディスプレイと操作系を、広範囲にデジタル化した。これにより、各機能を直感的に操作できるようにしている。新開発のインストルメントパネルとオンラインインフォテインメントシステムは、タッチボタンとタッチスライダーを備えた横長のディスプレイに組み込まれる。オプション設定のヘッドアップディスプレイを装着すると、利用可能な情報の範囲をさらに広げることができる。

また、新型ゴルフは、「Car2X」を介して周囲環境と接続し、「スウォーム インテリジェンス(群知能)」を活用することができる最初のフォルクスワーゲン車だ。Car2Xにより、交通インフラからの信号や、最大800m離れた他の車からの情報を受け取り、ディスプレイを通してドライバーに危険に対する警告を予測ベースで通知することが可能になる。新型ゴルフは、これらの警告を、Car2X機能を搭載した他のモデルとも共有する。

各システムは、互いにリンクしているだけでなく、オンライン接続ユニット(「OCU」)により、新型ゴルフ以外の世界にも接続されている。標準装備される「eSIM」を組み込んだOCUは、「We Connect」や「We Connect Plus」のオンライン機能やサービスとリンクしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る