BMW M2 CSに「レーシング」、新入門レーサーを発表

M2コンペティションの軽量版のM2 CSがベース

参戦するレースに応じて最大出力は280~365hpに

強化された足回り

BMW M2 CS レーシング
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BMWは12月6日、『M2 CSレーシング』(BMW M2 CS Racing)をドイツ・ミュンヘンで初公開した。BMWの新たな入門レーシングカーに位置付けられる。

同車は、『M2 CS』をベースに開発されたレース専用車だ。M2 CSは、BMWのコンパクト2ドアクーペの『2シリーズ クーペ』の頂点に立つハイパフォーマンスモデル、『M2コンペティション』のさらなる高性能バージョン。「CS」は『M3セダン』や『M4クーペ』に用意されたことがあるが、『M2』への設定は、今回が初めて。M2コンペティションをベースに、さらなる軽量化と高出力化を図り、サーキットなどでのパフォーマンスを追求している。

M2コンペティションの軽量版のM2 CSがベース

直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力450hp/6250rpm、最大トルク56.1kgm/2350~5500rpmを獲得する。このスペックは、M2コンペティションの最大出力410hp/5250~7000rpm、最大トルク56.1kgm/2350~5200rpmに対して、40hpの上乗せとなる。また、M4クーペの「コンペティション」グレードの最大出力450hp/7000rpm、最大トルク56.1kgm/2350~5500rpmに並ぶものだ。

トランスミッションは、6速MTまたは7速Mダブルクラッチを組み合わせる。BMWによると、6速MTの設定は、CSモデル初という。M2 CSは、0~100km/h加速4.0~4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速が280km/h(リミッター作動)に到達する。M2コンペティションの0~100km/h加速4.2~4.4秒に対して、0~100km/h加速は0.2秒短縮されている。BMW M2 CS レーシング

参戦するレースに応じて最大出力は280~365hpに

このM2 CSをベースに開発されたレース専用車が、M2 CSレーシングだ。エンジンマネジメントシステムには、BMW 『M4 GT4』のエレクトロニクスを導入した。レギュレーションで規定するパフォーマンスバランスに応じて、さまざまなパフォーマンスレベルにプログラムすることができる。

直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、参戦するレースのレギュレーションに応じて、最大出力280~365hpを引き出す。出力が市販車のM2 CSに対して抑えられているのは、入門レーシングカーのためだ。その一方で、最大トルクは56.1kgmと、市販バージョンと同数値とした。

7速デュアルクラッチトランスミッションには、専門のモータースポーツ向けソフトウェアが組み込まれる。排気システムは、レーシング触媒コンバーターを備えたモータースポーツ専用品。BMW モータースポーツは、パフォーマンスを市販車と同じ450hpに高めるアップグレードパッケージを開発中だ。

ABSやDSCなどは、モータースポーツ向けのチューニングを受けた。ドライブシャフトもモータースポーツ用で、個別の冷却機能を備えた機械的LSDを標準装備する。市販車と同様に、ルーフはカーボンファイバー製とした。BMW M2 CS レーシング

強化された足回り

ブレーキは、フロントがアルコン製の6ピストンで、ブレーキディスクの直径は380mmとした。リアは4ピストンで、ブレーキディスクの直径は380mmだ。ツインフローエアによるブレーキ冷却システムが採用される。

サスペンションは、フロントとリアともに、3段階の調整が可能なスタビライザー、ZFザックス製のモータースポーツ向けダンパーを装着する。リアアクスルのホイールベアリングは、モータースポーツ用に強化された。

エクステリアは、フロントリップスポイラー、角度調整式のモータースポーツ用リアウィング、エアジャッキシステム、ボンネットとトランクのクイックリリースロック、軽量化されたモータースポーツ向けワイヤーハーネスを採用する。

インテリアには、M2 CS Racingの刺繍入りのサベルト製バケットシート、6点式安全ハーネス、データロガーとカラーディスプレイを装備した。センターコンソールは、照光式スイッチパネル付き。BMWモータースポーツのステアリングホイールには、操作ボタンとロッカースイッチが付く。

《森脇稔》

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