ファイターズ移転、千歳線に新駅を建設へ…開業は最短でも移転後の2027年度末

新駅の鳥瞰図。駅舎は橋上式で、BPまでは連絡通路で結ばれる模様。
新駅の鳥瞰図。駅舎は橋上式で、BPまでは連絡通路で結ばれる模様。全 5 枚

JR北海道は12月11日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズ(ファイターズ)の本拠地移転に伴ない、千歳線北広島~上野幌間に建設が請願されている新駅の概要を明らかにした。

現在、札幌市豊平区の札幌ドームを本拠地としているファイターズは、2023年シーズンを機に北広島市の「きたひろしま総合運動公園」内に建設される仮称「北海道ボールパーク」(BP)へ移転することになっているが、これに伴なう観客輸送対策が喫緊の課題となっている。

北広島市では鉄道利用者が観客全体の39%にあたる1万3500人と見ており、北広島駅からBPまでは徒歩で20分程度を要することから、JR北海道に対してBP最寄りの新駅設置を請願していた。

これに対してJR北海道は当初、北広島駅の整備で対応し、新駅設置については調査・検討するとしていたが、このほど新駅の概要がまとまり、北広島市へ提出された。

それによると、構内は待避線を含む1面4線で、ホームは島式。始発列車の設定にも対応できるよう引上げ線を設けるとしている。

駅部分の工事費は80~90億円が見込まれており、JR北海道では請願駅のため工事費は北広島市の負担としているが、今後は負担割合について協議が行なわれる模様。

工期は設計や行政手続きなどを含めて7年程度を見込んでいるため、2020年度中に意志決定されたとしても、開業は移転後の2027年度末とされている。JR北海道では「北海道新幹線札幌開業など、他の案件との調整によって、工期は延びる可能性があります」としており、当面、北広島駅を改修してアクセス駅とする方針だ。

同駅の改修は2020年9月頃から2022年12月頃まで行なう計画で、下りホームの延伸や自動改札機の移設・増設、レイアウトの変更、エレベーター改札口の新設といった内容が盛り込まれている。

こちらは9億円程度の費用が見込まれているが、エレベーター改札口以外はJR北海道が負担するとしている。改修された設備は順次使用を開始するが、全面的な使用は、BPの開業時期を見込んでいる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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