【トヨタ カローラツーリング 新型試乗】ついに老舗ブランドの呪縛から解放された?…岩貞るみこ

トヨタ カローラツーリング 新型(ハイブリッド)
トヨタ カローラツーリング 新型(ハイブリッド)全 8 枚

『カローラ』が誕生したのは1966年のこと。何であれ継続させることは難しいと言われるが、私のなかではカローラもその類で(すみません!)、もうそろそろいいんじゃないの? いつこの名前を成仏させるのよ?と思っていた。

【画像全8枚】

ところが、2018年に登場した『カローラスポーツ』である。走りといいデザインといい内装といい乗りやすさといい、カローラの名前と歴史を上手に受け継ぎつつとても乗りやすいクルマに仕立てられた。

む、ならばセダンとツーリングはどう仕上げられてくるのか? 期待むくむくで対峙した『カローラツーリング』は、期待通り、骨抜きにされる乗りやすさだった。

カローラスポーツ同様の気持ちよさ

デザインは、老舗ブランドならではの老々しさ(こんな言葉はないけれど若々しさがあるなら反対語でこの言葉があってもよかろうに)がない。特に後ろナナメからの眺めは、軽く二度見をする新鮮な艶っぽさである。

走りとくれば、ワインディングはカローラスポーツ同様の気持ちよさ。ハンドルを自然にきって自然に曲がっていき、違和感がまったくないのである。今回試乗したハイブリッドは、走り始めをモーターでアシストするため、信号待ちからの動き始めが、超絶なめらか。CVTとの組み合わせで、するする息継ぎなく加速していく。その動きを受け止めるサスペンションのしなやかさもいい。

そりゃ、高級車のしなやかさに比べたらそれなりに劣るけれど、この車両本体価格でこのなめらかな走りを手に入れられるなら上等すぎるだろう。

ついに老舗ブランドの呪縛から解放された?

唯一、私の感性に合わないのはブレーキの最後の効き具合で、ハイブリッドカー特有の「最後にぎゅっと止まる」というところ。改善されてきて、きっと上手なドライバーにとってはほとんど感じないところだろうけれど、やっぱりある。ブレーキをスイッチみたいに踏んでしまうド下手なドライバーにとっては、最後のこの部分は気になるのだ。もう少しおだやかに最後の停止まで味付けしてくれると、ありがたいのだけれど。

カローラ、ついに老舗ブランドの呪縛から解放された? そんなふうに感じてしまう。なにも考えず気持ちよく乗れるクルマって、ほんとに貴重なのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FRは存続する! レクサス『IS』次期型、電動化でどう進化?
  2. ドア&エアコン付きゴルフカート、国内初の100台規模導入…アコーディア・ゴルフとPGM
  3. ヤマハモーターエンジニアリング、保育現場の負担を軽減する「電動アシストお散歩カー」開発、9月受注開始へ
  4. 『ジムニー』シリーズ専用「助手席オープントレイマット」が発売、置くだけ簡単・丸洗いも可
  5. 古河ロックドリルの「ボルティンガー」、トミカに登場…9月19日発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 2107馬力のハイパーEV、リマック『ネヴェーラR』に「ファウンダーズエディション」…特別な顧客向けの10台は発表前に完売
  5. 東京ミッドタウン八重洲で配送ロボット4台の本格運用を開始
ランキングをもっと見る