[カーオーディオ“チョイスのキモ”]プロセッサー…単体DSPのトレンド解説 その2

ロックフォード・フォズゲートの『DSR1』。
ロックフォード・フォズゲートの『DSR1』。全 3 枚

カーオーディオ製品の選び方のコツを解析している当コーナー。前回からは「単体DSP」についての解説をスタートさせ、最初にトレンド分析を行った。それに引き続き今回からは、注目機紹介をお届けしていく。まずは、“ロックフォード”の『DSR1』をフィーチャーする。

ところで前回「単体DSP」のトレンド分析を行う中で、現在は「超ハイエンドモデルとお手軽モデルとの2極化が進みつつある」と説明したが、ここで紹介する“ロックフォード・フォズゲート”の『DSR1』は、お手軽モデルの代表格とも言うべき存在だ。ちなみに税抜価格は9万2000円。同じく“ロックフォード”の「単体DSP」のベストセラー機『3SIXTY.3』の約半分ほどの予算で手に入る。「単体DSP」としては破格の安さだと言って良い。

しかしそうでありながらも、肝心要のチューニング能力は『3SIXTY.3』とほぼ同様だ。コントロール可能なch数も同一で、各チューニング機能で行える内容もほとんど同じだ。異なっているのは、“クロスオーバークラス”が選べないことくらいだろうか。しかし、だからと言って不便を感じることはないだろう。よほどこだわったチューニングを行おうとしない限り、それが備わっていないことが問題になることはないはずだ。

ただし、入力端子の装備状況には1点、気にすべき違いがある。『DSR1』にはデジタル入力が備わっていないのだ。外部デジタル機器をソースユニットとして活用したい場合、当機ではそれをデジタル接続できない。

ロックフォード・フォズゲートの『DSR1』。ロックフォード・フォズゲートの『DSR1』。

とはいえRCA入力は行えるので、 DAPが使えない、ということではない。その点は誤解のなきように。

逆に、『3SIXTY.3』には備わっていないこれならではの利点も持っている。価格が手頃であること以外では、利点は主には2つある。1つは「小型であること」。そのサイズは“130mm×102.5mm×32mm”。最長の辺でも13cmしかないので、グローブボックス内へのインストールが可能な車種も少なくないはずだ。また、小型のパワーアンプを組み合わせれば、当機とパワーアンプの両方をシート下にインストールできたりもするだろう。取り付け面でも当機はお手軽さを存分に発揮する。

『DSR1』用のチューニングアプリの設定画面。『DSR1』用のチューニングアプリの設定画面。

そして利点の2つ目は、「タブレットやスマホでワイヤレスチューニングが行えること」。もしも自分でもチューニングしてみたいと思うのなら、このことはとても大きな利点となり得る。タブレットでワイヤレスで行えるのであれば、クルマを停めることさえできれば、いつでも気軽に調整パラメーターを変更できる。

「単体DSP」を用いた本格システムの構築に興味があり、しかもそれを合理的に成し遂げたいと思うなら、『DSR1』は絶好のターゲットとなるはずだ。お見逃しなく。

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part2・プロセッサー編 その10 単体DSPのトレンド解説 ll

《太田祥三》

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