自動運転時代の新たなプラットフォーマーにつながるサービス…パナソニックがCES 2020で提案

パナソニックは今年もLVCC(ラスベガスコンベンションセンター)のセントラルホールに大規模出展した
パナソニックは今年もLVCC(ラスベガスコンベンションセンター)のセントラルホールに大規模出展した全 18 枚

パナソニックは世界最大級のIT家電ショー「CES 2020」に出展し、今年もLVCCのセントラルホールに大規模出展した。小型EVや電動バイクに関する取り組みなどを紹介した他、ヘッドホンなどコンシューマ寄りの製品も展示。今年は一般ユーザーにも伝わりやすい形の展示となった。

CES 2020開幕前の1月6日に開かれたプレスカンファレンスでは、世界ランク6位の空手選手である國米櫻氏による空手の「型」から始まった。というのも、パナソニックはオリンピックの公式スポンサーを務めており、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて新たなブランドアンバサダー4名をここで発表したのだ。

カンファレンスには、オリンピックで23個の金メダルを含む通算28個のメダルを獲得した元水泳選手のマイケル・フェルプス氏も登場。冒頭からいきなり華やいだ雰囲気でスタートした。

続いて、ディズニーパークと提携して『STAR WARS: Galaxy's Edge』をテーマにした『Millennium Falcon: Smugglers Run』と『Rise Of The Resistance』に同社のプロジェクターを提供したことも発表された。この時は、映画『STAR WARS』シリーズに登場するストームトルーパーが会場内の各所に登場し、コミカルな会話で場を盛り上げた。

空手選手である國米 櫻氏による空手の「型」から始まったパナソニックのプレスカンファレンス空手選手である國米 櫻氏による空手の「型」から始まったパナソニックのプレスカンファレンス

今回の出展でパナソニックは、スタジアムなどで映像・音響技術による臨場感あふれる空間を提供する「Immersive Experiences」、通信・IoT技術を駆使した自動運転時代の新たなサービスを提案し、環境にやさしく安全・快適なくらしに貢献する「Smart Mobility」、人々のより良いくらしやアップデートを支えるテクノロジーで住む人に寄り添った暮らしを提案する「Intelligent Living Spaces」の3つのエリアで構成した。

その中で興味深かったのは「Smart Mobility」に出展した商用小型EVだ。小型EVベンチャーのTROPOS MOTORSとパナソニックのクラウドサービス“OneConnect”による遠隔監視技術などを組み合わせて完成させたもの。プレスカンファレンスには小型消防車に応用した例を紹介した他、会場ではさらにHUSSMANの温度管理技術を採用した小型の冷凍冷蔵EVのコンセプトモデルも出展した。その小さなスタイルは見た目にも可愛らしく、多くの人の注目を浴びていた。

オリンピックで23個の金メダルを含む通算28個のメダルを獲得した元水泳選手のマイケル・フェルプス氏が登壇オリンピックで23個の金メダルを含む通算28個のメダルを獲得した元水泳選手のマイケル・フェルプス氏が登壇

また、プレゼンでは車載機器の納入にとどまらず、通信、IoT技術の分野で他社をリードするパナソニックのモビリティサービスを紹介。自動運転時代の新たなプラットフォーマーにつながるサービスを提案した。さらに、V2X(Vehicle toエブリシング)プラットフォームとして「CIRRUS by Panasonic」を活用した米国最大のインテリジェント交通データネットワークシステムを紹介した。さらに、昨年に引き続いて出展したハーレーダビットソンの電動バイク「LiveWire」向けのコネクティッドサービスの事例を紹介した。

さらに、今回のCES 2020で発表された有機ELテレビ「TX-65HZ2000」をはじめ、昨年発表したテクニクスに続く高級ワイヤレスイヤホン「RZ-S500W」などの新製品も展示していた。

映画『STAR WARS』シリーズに登場するストームトルーパーが会場内の各所に登場映画『STAR WARS』シリーズに登場するストームトルーパーが会場内の各所に登場

《会田肇》

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