鬼キャン『ミウラ』に初代バモスカスタム、会場で驚かされたクルマたち…東京オートサロン2020

リバティーウォークのランボルギーニ・ミウラ風フォードGT(東京オートサロン2020)
リバティーウォークのランボルギーニ・ミウラ風フォードGT(東京オートサロン2020)全 14 枚

近年は自動車メーカーが出展し、中にはそこで新車の発表を行うなど、「東京オートサロン」の存在感は益々向上してきた。今回はGMジャパンが新型シボレー『コルベット』を。アストンマーティンが『DBX』を。それにトヨタは『GRヤリス』を発表するなど、その地位は今や東京モーターショーの上を行くのではないかとさえ思われるほどである。

とはいえ、元々はカスタムカーやチューニングカーの祭典である。だから今回もそんなモデルたちが所狭しと並べられていた。今回あっと驚かされたモデルを3つほど紹介したい。

鬼キャンのランボルギーニ『ミウラ』?

リバティーウォークのランボルギーニ・ミウラ風フォードGT(東京オートサロン2020)リバティーウォークのランボルギーニ・ミウラ風フォードGT(東京オートサロン2020)
1つ目はリバティーウォークが仕上げたランボルギーニ『ミウラ』風の『フォードGT』。凄まじい鬼キャンバーのランボルギーニ・ミウラ(しかもアドバンカラー)を見て、おいおいマジかよ…と言うのが最初の印象。ところがよくよく眺めてみると、えっ?右ハンドル?そしてコックピットをのぞき込むと、あれっ?フォードじゃんとなった。

リアのスリットからエンジンルームを覗いてみると、やはりフォードの製V8が縦置きされているので、フォードGTベースで解決した。 調べてみると昨年も出展されていたようである。それにしてもお騒がせモデルだった。

ジムニーベースの『Dronco』

DAMD Dronco(東京オートサロン2020)DAMD Dronco(東京オートサロン2020)
2つ目はジムニーをはじめとした多くのカスタムモデルを手掛けるDAMDが仕上げたその名も『Dronco』だ。言うまでもなくフォードの名車『Bronco』をもじったもので、イメージとしては1966年から77年まで生産された初代ブロンコを再現したモデルとなっている。

驚いたのはいわゆるエイジングの手法を使ってところどころに錆びを浮かせた外観を再現しているところ。ちょっと前までこうしたエイジング手法に使われたのはラッピングである。しかしこのクルマ、塗装でそれを再現しているそうでその仕上がりは実に見事であった。因みに本家の方は今年、四半世紀ぶりに復活することになっている。

初代バモスがベース『FAFビーチクルーザー』

FAFビーチクルーザー(東京オートサロン2020)FAFビーチクルーザー(東京オートサロン2020)
そして3つ目は『FAFビーチクルーザー』である。リフトアップ車両を得意とするフォレストオートが作り上げたものだが、ベースは見てもわかる通りの初代バモス・ホンダ。フロントエンドに搭載されたスペアタイヤにしても、ニョキッと飛び出したヘッドライトにしても、オーバーライダーが装備されたバンパーにしてもオリジナルのバモス・ホンダそのものだ。

何故バモスだったのか代表の戸森彰信氏にお聞きしたところ、非常に程度の良いバモス・ホンダが見つかってカスタム化を考え付いたそうで、残念ながら程度の良い個体が出る可能性が低いので生産化は考えていないという。オリジナルの状態のこのクルマがネット上に残っていたので見てみたが、本当に綺麗な状態のモデルでビックリした。

その名の通りビーチカーとして仕上げられているが、リアのウッドやインパネなどは木工職人の方が仕上げたそうで、その奥様曰く3か月ほどで仕上げたという。余談ながらセンターロックのスピンナーはイミテーションである。それにしても今から50年も前にこのクルマを上梓したホンダの独創性は凄い。それが今に引き継がれていないのは残念だが。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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