スパリゾートハワイアンズに全室ツインの高級ホテル、専用空間や自動化技術で2022年開業…あのフラ芸人も期待

スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー全景
スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー全景全 11 枚

1966(昭和41)年、常磐炭砿時代に地下湧水の温泉を使い「夢の島ハワイ」をイメージした日本初のリゾート施設として開業した常磐ハワイアンセンター。きょうで開業55年をむかえる現スパリゾートハワイアンズが、まったく新しい高級ホテルを建設する。

その名も「KA PILINA TOWER」(カピリナタワー)。既存のホテルハワイアンズに直結するかたちで建設し、2022年7月の開業をめざす。総工費120億円。年間集客16万8000人、年間売上35億円を見込む。ハワイ語で「親密」「つながり」を意味するカピリナの開業で、スパリゾートハワイアンズの宿泊施設は全4ホテル724室・収容人数は約2500人へと拡大する。

スパリゾートハワイアンズの前身、常磐ハワイアンセンターが開業した1966(昭和41)年1月15日にあわせ、常磐興産は同じ1月15日に都内で新ホテル カピリナタワー発表会を実施。同社 井上直美 代表取締役社長、渡辺淳子 取締役、村田知博 設備投資戦略室長が登壇し、新ホテルの概要を説明した。

「ハワイアンズ・コンフォート」がキーコンセプトのカピリナタワーは、ハワイアンズにある3つの既存ホテルがファミリーむけ4人仕様であるのに対し、全室ツインルームという大胆な構成。「いま旅行は少人数で動く時代。2人以下の旅行が大半を占めるなか、ハワイアンズには2人用の部屋が少なかった」と井上社長。

「大多数を占める2人旅がターゲット。だから、学生などの若い世代からシニアまで、年齢は問わず幅広い層に、これまでにない快適さ・心地よさを体感してもらう場にしたい」(井上社長)。そんなカピリナタワーのオリジナリティや新しさは、どこにあるか。

すべてを専用空間で結ぶクラブフロア客室

クラブフロア客室(スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー)クラブフロア客室(スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー)11階建て264室のすべてがツインルームのカピリナタワーは、2つのグレードを設定。ひとつは広さ約55平方mの「クラブルーム」24室、もうひとつは広さ約27平方mの「スーペリアルーム」240室。アッパーグレードのクラブルームには、専用露天風呂や専用ラウンジ、専用個室ダイニング、専用エントランス・駐車場、専用コンシェルジュと、クラブルーム利用者のみが使える専用空間でつなぎ「すべての動線を専用空間で結ぶことで、自分だけのラグジュアリーな時間をキープする」という。

55平方mという広さのクラブルーム客室は、既存のホテルも含めた全宿泊施設のなかでもトップグレード。「往年のハワイを連想させるウッディな雰囲気を現代風にアレンジした、クラシックモダンなデザインで構成した」(井上社長)。

そのほか、全室にベランダがつき、源泉かけ流しの客室露天風呂、またはビューバスがつく。また、季節のコース料理を体感できるクラブフロア専用個室ダイニングや、クラブフロア専用サービスも展開。専用ラウンジではアルコールを含む無料ドリンクサービス、ポリネシアンショーなども計画している。

最新IoT機器で自動化トレンドを感じるスーペリアフロア客室

スーペリアフロア客室(スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー)スーペリアフロア客室(スパリゾートハワイアンズ新ホテル カピリナタワー)240室のスーペリアルームは、広さ約27平方m。こちらは和のテイストを取り入れた、ビュッフェスタイルの専用ダイニング。このスーペリアフロアには、業界も注目する新しい技術が採用される。自動ポーター・自動クロークサービスだ。

手荷物自動ポーターサービスは、宅配便の行き先別自動仕分け技術を進化させたイメージ。チェックイン時に利用者の手荷物を宿泊フロアの専用ロッカーまで自動で届けてくれるというシステム。また、手荷物自動クロークサービスは、チェックアウト後の荷物を自動倉庫で預かってくれるサービスだ。さらに自動チェックイン・チェックアウト機も導入し、カウンターで待たされる時間を解消させる。

「福島 浜通り観光のけん引役に」……気になる料金は?

常磐興産 井上直美 社長と山崎静代(南海キャンディーズ)常磐興産 井上直美 社長と山崎静代(南海キャンディーズ)スパリゾートハワイアンズに2年後の夏、2022年7月に誕生する新ホテル カピリナタワー。気になる宿泊費について聞かれた常磐興産 渡辺淳子 取締役は、「1泊2食つきでスーペリアフロア客室が2万円から、クラブフロア客室が3万円台からを予定している。学生でもカップルでも利用できる価格帯にしたい」と伝えていた。

そして、カピリナタワー発表会場には、当時の常磐ハワイアンセンターの誕生から成功までを実話をもとに描いた映画作品「フラガール」に出演した、蒼井優ではなく南海キャンディーズ 山崎静代が登場。「わたしの青春時代だった地」と振り返りながらスパリゾートハワイアンズ55周年を祝い、「新しいカピリナタワーの完成が楽しみ」と笑った。

常磐興産 井上社長は、このカピリナタワーを「福島 浜街道エリアのけん引役と位置づける」と意気込み、「カピリナタワーが福島 浜通り観光のけん引役になるはず。今後もいろいろな発信とおもてなしで、浜通りに関心をもってもらうよう努めていきたい」と語った。

《レスポンス編集部》

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