「日本一のモグラ駅」でお手軽キャンプ…無人の土合駅にグランピング施設 2月22日から実証実験

上越国境を抜ける新清水トンネル内に設けられた土合駅の下りホーム。週末は登山客でややにぎわうものの、平日の利用者はほとんどいない。
上越国境を抜ける新清水トンネル内に設けられた土合駅の下りホーム。週末は登山客でややにぎわうものの、平日の利用者はほとんどいない。全 7 枚

JR東日本とJR東日本スタートアップは1月20日、上越線土合(どあい)駅(群馬県みなかみ町)をグランピング施設として活用する実証実験を、2月12日から3月22日まで実施すると発表した。

「グランピング」とは、日本語で「魅惑的な」を意味する「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた言葉で、テントの設営など面倒な作業なしに手軽にキャンプを楽しめるというもの。

上越線土合駅は、下りホームが地下70mの新清水トンネル内にあり、駅を出るには長さ338mにおよぶ462段の階段と、長さ143mの通路にある24段の階段を10分程度かけて上り下りする必要があることから、「日本一のモグラ駅」として古くから谷川岳への登山者や鉄道マニアの間で知られた駅だった。

それゆえに、待合室で早朝出発の登山者が寝泊まりをするケースなどが後を絶たず、時には火器を使った調理までする者も現れ、待合室が閉鎖されたこともあった。

今回のグランピングはまさにその状況を逆手に取ったものとも言えそうだが、JR東日本とJR東日本スタートアップでは無人駅の新たな価値創造として「旅行者や登山者の方だけでなく、地元の方でも気軽に立ち寄れる、多くの人が集う地域交流が盛んな場を生み出し、地域の活性化を目指します」としている。

実証実験では、通常より頑丈で断熱性に優れたテントを使用したインスタントハウスとして、モニター宿泊施設の「モグラハウス」を開設。駅舎内にはラウンジ「モグcafe」を設置する。また、「野外ロウリュサウナ」と呼ばれる自然の中で楽しめるサウナも用意される。

利用申し込みは運営するVILLAGE INC.(ヴィレッジインク)までメールで受け付けている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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