新型肺炎「人から人」感染確認、中国出張自粛の企業も[新聞ウォッチ]

武漢市 《photo (c) Getty Images》
武漢市 《photo (c) Getty Images》全 1 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

日産自動車やホンダなど多くの日本企業が進出している中国の湖北省武漢市で新型のコロナウイルスを検出したとの情報が入ったのは年明けの1月初旬のこと。すでに1月10日付の新聞ウォッチでも「警戒態勢を敷いている」と取り上げたが、それから10日以上も過ぎて、武漢では死者が6人に上り、中国政府の専門家グループが「人から人への感染を確認した」と発表した。

きょうの産経も1面トップで「新型肺炎人から人感染」と報じたほか、各紙も「新型肺炎で出入り制限」(読売)や「新型肺炎中国で死者6人」(毎日)などと大きく取り上げている。

記事では「人の移動が激しくなる春節(旧正月)の大型連休(24~30日)で発症者が拡大するとの見通しで、世界保健機関(WHO)は専門家による緊急委員会を22日に開くことを決定。中国国内外で警戒が強まっている」伝えている。

また、読売は武漢を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が多発していることを受け「日本企業は現地への渡航の自粛といった対応に乗り出した」と報じている。このうち、合弁会社のある日本製鉄は急ぎでない出張を控えるよう国内外の社員に通達したという。

過去に流行した「SARS」などと比べれば、感染力は軽微で過剰な心配は無用との専門家の話もあるが、米国にも飛び火したとの報道もあり感染拡大は避けられない状況だ。中国を主戦場とする自動車をはじめ企業活動にも悪影響を及ぼす懸念も広がっている。

2020年1月22日付

●新型肺炎出張自粛も、日本企業現地には対策徹底指示(読売・9面)

●ファミマで自動車保険(読売・9面)

●多摩モノレール延伸へ、都予算計上方針、上北台 - 箱根ヶ崎(読売・25面)

●複数のハッカー集団、攻撃か、三菱電機いずれも中国系(朝日・1面)

●ロールス・ロイス世界で好調、SUV牽引購入者の年齢も若返り(朝日・6面)

●三菱自、排ガス不正か、独検察、現地事業所を捜索(朝日・6面)

●春闘一律値上げ経団連「適さぬ」日本型雇用変革求める(朝日・7面)

●新型感染人から人感染、中国認める武漢、死者6人に(産経・1面)

●金融緩和を維持、マイナス金利日銀持久戦、物価上昇2%また遠のく(東京・7面)

●商品の2000万円高級車、渡さず、MXテレビ、トラブル謝罪(東京・26面)

●EV1台、年16万円「給電」日産、欧州で電力取引の実験(日経・14面)

●保釈中逃亡どう防ぐ、ゴーン元会長事件踏まえ諮問へ(日経・35面)

《福田俊之》

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