[カーオーディオ・インストレーション]スピーカーのアウター化を楽しみ尽くす

「アウター化」の一例(製作ショップ:ワープス<広島県>)。
「アウター化」の一例(製作ショップ:ワープス<広島県>)。全 1 枚

カーオーディオユニットが取り付けられる際には、さまざまなセオリーやノウハウが発揮されることとなる。ただ単に“付けばいい”という世界ではないのだ。当コーナーでは、それらセオリー等々の中身を紹介しながら、カーオーディオの奥深さを紐解こうと試みている。

現在は、ドアスピーカーの“アウター化”をテーマに話を進めている。今回は、“アウター化”を楽しみ尽くすコツについて考えていく。

さて、これまでに解説してきたとおり、“アウター化”は「より良い音を得るため」の手法だ。しかしながら、せっかく手間を掛けコストを掛けるのであれば、「ルックス」にこだわるのもアリだ。もちろん、敢えてシンプルに“純正っぽく”仕上げるというのも1つの手だが、ガラリと見た目を変えても面白い。

カスタムの仕方はさまざまある。例えば、アクリルリングを埋め込みLEDでライトアップさせてもいいし、仕上げ用の生地のチョイスにこだわるのも常套手段だ。色味の選定に工夫が凝らされたり、素材を変えて高級感が高められることもある。また、金属系の装飾パーツが使われることも少なくない。スピーカーリングにメタル系の素材が使用されたり、化粧パネルにアルミのバーが組み入れられたり、メッシュパネルが使われることもある。

自分だけのインテリアに仕上げると、得られる満足度も一層高まる。見た目が良くなると、クルマに乗り込んだときの気分も上がる。その効果で、音楽を聴く楽しさもブーストされる。目にも耳にも効いてくる、というわけだ。

なお音質向上の観点で、もうひと手間が加えられることもある。それは“角度を付ける”、というものだ。角度を付けることで、すなわち多少なりともリスナー側に振ることで、より多くの情報量を得ようとするのだ。

ただしこの加工方法は、通常の“アウター化”よりも難易度が上がる。強度の確保やパネルの造形の難しさが増し、さらには、背圧の抜けを良くするための加工の難易度も上がってくる。しかし上手く仕上げられれば、“アウター化”のメリットがさらに活きてくることもまた事実だ。ショップによって考え方が異なる部分でもあるので必ずしも取られる作戦ではないのだが、興味があれば相談してみよう。

今回はここまでとさせていただく。次回からは新章に突入し、新たなテーマで話を進めていく。お楽しみに。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part1「スピーカー」編 その16・“アウター化”を楽しみ尽くすコツとは?

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る