自動車保険 ネット加入の落とし穴…節約と利便性を考える[マネーの達人]

【自動車保険】ネット加入の落とし穴 節約と利便性を考えた保険の入り方とは
【自動車保険】ネット加入の落とし穴 節約と利便性を考えた保険の入り方とは全 1 枚

インターネットの普及により、何をするにもネットがあれば可能ともいえる時代となりました。


特に、ネットショッピングの品ぞろえは幅広く、家にいながら全てそろうと言っても過言ではありません。

自動車保険もその1つとなりました。

自由化となった現在ではさまざまな自動車保険が販売されています

ネット保険は、一般的な自動車保険より2割ほど安くなっています

お守りともいえる自動車保険を少しでも節約したいと切り替える人も多く、需要は上昇傾向にありますが、ネット保険から一般的な自動車保険に戻す人がいるのも事実です。

今回は、ネット保険でのメリットや節約に加え、ネット保険に加入する際に注意しておくことを解説します。


ネット加入の落とし穴

【メリット1】ネット保険は保険料の安さが魅力の商品


ネット保険は、従来の保険代理店を通さず直接、自分で加入する自動車保険です。

契約者と保険会社との間に代理店を挟まない分、保険料を安く抑えることが可能です。

また、紙ベースの申込書や人件費がかからない点も保険料の安さにつながっています。

【メリット2】等級が高いほど安さを実感できる


保険料の安さからすればネット保険はかなりお得です。

例えば、2,000ccクラスのドイツ車に車両保険と賠償保険をつけて加入代理店を介して加入した場合、さまざまな条件(車両の価格や被保険者の年齢、運転者の範囲など)などの差はありますが、20等級でも10万円強の保険料がかかってきます

しかし、ネット保険に切り替えたら同条件で3万円ほど安くなることもあります

割引が高いものにプラスしてネット保険の安さが重なれば、安価な保険料の恩恵が受けられます。

【注意点1】ネット保険に不向きな場合もある


保険料の安さからするとネット保険は最強です。

しかし、保険料だけに飛びつくと後悔してしまう場合もでてくることを忘れてはいけません。

事故が起きた時、ネット保険での対応は音声ガイダンスが基本となります。

オペレーターに繋がるまでの時間や今後の対応などについて「1秒でも早く知りたい!」と焦っても代理店のように担当者がすぐ対応してくれる訳ではありません。

「事故の対応が自分の思っていたものと違った」

という声をわたしも実際に聞きました。

自動車保険の内容や事故の進捗状況ををすぐに知りたい人などにネット保険は、敏速さに欠けるため不向きと言えます。

【注意点2】全ての手続きを自分で行う


ネット保険は、代理店がありません。

インターネットを介して加入するため、自分の好きな時間に手続きができます。

しかし、自分で全て入力して進めていく作業は意外にも手間がかかります

その理由として挙げられるのが、車検証の詳細や前保険の詳細など正確な情報の入力です。

この入力を間違えば、正確な保険料が算出できない恐れもあります

【注意点3】保険の知識と信用が不可欠


自己申告での加入となるネット保険は、自動車保険に対してある程度の知識が必要です。

例えば、車両保険1つとっても、車両保険に加入したからどんな事故でも補償してくれるのではありません

事故が起きてから免責事項だったと気づいても遅いです。

このように保険料の安さに飛びついたため、十分な補償が受けられなかったり、よく理解しないままネット保険に加入して補償がなかった場合でも、全て自己責任となる恐れがあることを視野に入れておかなければなりません

保険の知識を少し持つ



よく理解した上で入りましょう

保険料が安いだけでなく、24時間加入することができ、利便性に特化したネット保険ですが一概に節約につながるものではありません。

自動車保険を理解せず、安さに飛びついてしまうと、万が一事故が起きた時、十分な補償を受けられないということも起こりうるのです。

代理店は、契約者のニーズに合ったプランを提案してくれフォローもしっかりしてくれます。

その分、保険料はネット保険に比べ割高ですが、安心というオプションをつける意味においても代理店での加入も必要な場合があります

・ 保険の知識をある程度持っている
・ 分からないことを調べるのが苦痛ではない
・ 保険手続きを面倒だと思わない

このような人は、ネット保険への加入が向いているといえます。

これらの条件に自分が合っているか理解した上で、ネット保険に加入すれば、本当の節約につながってきます。(執筆者:河野 みゆき)

【自動車保険】ネット加入の落とし穴 節約と利便性を考えた保険の入り方とは

《河野 みゆき》

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