NEXCO中日本(中日本高速道路)は1月30日、高速道路などでの発炎筒による交通規制開始作業を安全、容易で行う装置「発炎筒投下装置」の試作機が完成したと発表した。
同社グループ会社の中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋、中日本ハイウェイ・パトロール名古屋、日本カーリットと共同で2018年4月から開発に着手していた。
装置は、複数の発炎筒を投下できる機能を備えており、パトロールカーの後尾に取り付けて使用する。発炎筒投下装置内に発炎筒をあらかじめ設置して、車内から専用のコントローラーのボタンを操作することで発炎筒に着火し、路面に投下できる。装置はどのパトロールカーにも取り付け可能としている。
高速道路上で発炎筒を置く作業は、規制器材が何もない状態の本線を、高速で走行する車両の合間を見計らって横断する場合があり、危険な作業なため、安全、容易に発炎筒を設置できる装置の開発が求められていた。
発炎筒投下装置開発している装置は、交通管理隊員や作業員が高速道路本線上に出ることなく安全に発炎筒を設置することが可能で、道路利用者が早く交通規制に気付くことで、路上作業の安全性向上につながる。