VW、超高速充電ステーションの新たなプロトタイプを発表…2020年内に量産へ

フォルクスワーゲングループの超高速充電ステーションの新たなプロトタイプ
フォルクスワーゲングループの超高速充電ステーションの新たなプロトタイプ全 3 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は2月11日、EVなどの電動車向けの超高速充電ステーションの新たなプロトタイプを発表した。

このプロトタイプは、フォルクスワーゲングループと「E.ON」が共同開発した。E.ONは、ドイツのエッセンに本社を置く国際的なエネルギー企業。ヨーロッパ最大のエネルギー企業の1つであるE.ONは、グリーンでデジタルなエネルギーを実現するうえで、主導的な役割を果たしている。

新たなプロトタイプは、バッテリーシステムを統合することにより、場所を問わず低いコストで設置できるのが特長だ。このソリューションに対する需要は、地方自治体やガソリンスタンド、サービスエリアなどから出ているという。さらに、駐車場や物流会社にも、ニーズがあると見込む。

充電ステーションは、プラグアンドプレイの理念に従ってインストールされる。場所を決めて、接続し、オンラインシステムを構成するだけで済むという。最大150kWの出力で、2台のEVを同時に充電できる。およそ15分の充電時間で、約200kmの航続分のバッテリー容量を充電することが可能だ。

また、グリーン電力のみで超高速充電ステーションを作動できる。アップデートやメンテナンスなどは、E.ONの中央ソフトウェアプラットフォームで実行される。この技術は、EUとドイツの両方の法律に基づく財政支援のすべての要件を満たしているという。

フォルクスワーゲングループは、2020年内にこの超高速充電ステーションの量産を開始する予定だ。E.ONは、2020年の後半に6つの高速道路のガソリンスタンドで集中的にテストを行い、「E.ONドライブブースター」という名称でドイツ国内に設置する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  5. ライズ女子、初マイカーで“高音質”を掴む! 父娘で辿り着いた最強ショップ[car audio newcomer]by car audio factory K-sound 後編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る