リチウムイオンキャパシタを活用したステアバイワイヤ、ジェイテクトがデモ予定…バッテリージャパン2020

ジェイテクト ブースイメージ
ジェイテクト ブースイメージ全 6 枚

ジェイテクトは、2月26日から28日に東京ビックサイトにて開催される「第11回[国際]二次電池展~バッテリージャパン~」に出展する。

ジェイテクトは、2017年9月にBR蓄電デバイス事業室を組織し、新領域の1つとして、蓄電デバイスの1種である「リチウムイオンキャパシタ」の開発を進め、2019年10月から量産を開始。今回のバッテリージャパンでは、このリチウムイオンキャパシタ、それを活用した電動パワーステアリング(EPS)補助電源システムなどを紹介する。

キャパシタとは二次電池の一種で、蓄電容量は限られている代わりに一度に高いエネルギーを放出できるが、リチウムイオン二次電池同様に耐熱性に課題があった。車載に要求される動作温度範囲はエンジンルーム内で-40~125度、車室内で-40~85度となるが、ジェイテクト製リチウムイオンキャパシタは独自の特許技術により、-40~85度まで使用可能。車室内での使用要求に適合するほか、動作時の上限電圧を制限することで105度の高温環境にも対応する。

ブースではこのリチウムイオンキャパシタを活用した電動パワーステアリング(EPS)補助電源システムを紹介。燃費規制の高まりや高度運転支援・自動運転の普及・拡大を受け、EPSの適用範囲の拡大が求められているが、大型車両への搭載には12Vの車両電源では出力が不足している。しかし、リチウムイオンキャパシタと充放電コントローラーをEPSに付加することで、車両電源の12Vに対しリチウムイオンキャパシタ2直列からの6Vの電圧を付加し18Vの高出力化を実現、EPSの適用範囲の拡大に貢献する。また、同システムは機能拡張性に優れており、車両電源が失陥した場合でもEPS動作が継続するバックアップ電源として活用できるため、ステアバイワイヤシステムの安全性向上、高い安全性が求められる高度自動運転車の実現にも貢献する。

ジェイテクトブースでは、ステアバイワイヤシステム(SBW)のデモ機を展示し、EPS補助電源システムが稼働する様子を展示する。

《纐纈敏也@DAYS》

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