近鉄バス、5月1日より高速バスに価格最適化サービスを試験導入

近鉄バス フライングライナー
近鉄バス フライングライナー全 2 枚

株式会社空は、近鉄バスが5月1日から運行する高速バス運賃に、価格戦略サービス「MagicPrice(マジックプライス)」を試験導入すると発表した。

空は、Price(価格)に対してTechnology(技術)を活用し最適化する「PriceTech(プライステック)企業」だ。マジックプライスでは、適切な価格設定や、繁忙日と閑散日のギャップへの対応、セールや値引きの頻度などを精査し、ビジネスに合った価格戦略を提案。空ではホテルや駐車場等の業界に同サービスを展開している。

近鉄バスは現在、高速バスや路線バス、リムジンバスなどを大阪府・京都府で展開。高速バスは「座席」という特定数の在庫を販売するビジネスで、シーズンや曜日によって稼働率が大きく変動するなど、ホテルと同様に運賃設定が販売の要となっている。一方で、運賃設定におけるテクノロジー活用は十分とはいえず、機会損失を防ぐ余地も大きい。今回の取り組みで、空がホテル業界支援で培った価格データ分析に関する知見を活用し、近鉄バスが提供する高速バスサービスの運賃最適化を目指す。

試験導入の対象路線は、大阪・京都⇔横浜・東京・東京ディズニーランド(フライングライナー)、大阪・京都⇔横浜・東京・東京ディズニーランド[格安便](フライングスニーカー)、京都・大阪・神戸⇔長崎(オランダ号)の3つ。5月から7月の運賃最適化に向けた分析を行い、3月1日に対象路線の5月分運賃カレンダーを公開。8月に売上拡大効果の検証およびダイナミックプライシング(価格変動制)を導入した場合のインパクト試算を実施する。

同社では、今回の試験導入を契機に近鉄バスへの継続的な支援を目指すとともに、バスのみならず交通、他業種・他業界に対しするマジックプライスを展開していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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