BMW、コンセプト i4 発表…縦長キドニーグリル採用の次世代EV[動画]

次期4シリーズのコンセプトカー譲りのフロントグリル

BMWカーブディスプレイ

モーターは最大出力530hp

BMW コンセプト i4
BMW コンセプト i4全 21 枚

BMWグループは3月3日、『コンセプトi4』(BMW Concept i4)をドイツ・ミュンヘン本社でバーチャルワールドプレミアした。本来、中止になったジュネーブモーターショー2020で発表される予定だった。

同車は、BMWグループが2021年に発売予定の新型EV、『i4』を示唆したコンセプトカーだ。i4は、個性的なデザインと高いパフォーマンスを備えたBMW iブランド初のグランクーペになる。BMW i4は、BMWブランドの4ドアクーペに共通するスポーティでエレガントなデザインに加えて、優れたパフォーマンスを追求する。

次期4シリーズのコンセプトカー譲りのフロントグリル

コンセプトi4は、ロングホイールベース、ファストバックのルーフライン、ショートオーバーハングが特長だ。フロントには、新デザインの縦長キドニーグリルが採用された。このグリルはBMWが2019年秋、フランクフルトモーターショー2019で初公開した『コンセプト 4』に続く採用になる。コンセプト4は、次期『4シリーズクーペ』を示唆したコンセプトカーだった。

4シリーズクーペの電動版に位置付けられるコンセプトi4にも、垂直志向のキドニーグリルが装着された。このキドニーグリルは、エンジン冷却に配慮する必要のないEVのため、閉ざされている。その一方、フロントグリルは、各種センサーを装着する「インテリジェンスパネル」として機能する。

ヘッドライトは、BMWらしい4灯式とした。両側の2つの自立型LEDに、照明機能をすべて組み込んだ。グリルの周囲には、BMW iスタイルのブルーアクセントが配されている。BMW コンセプト i4BMW コンセプト i4

リアには、スリムなL字型のテールライトが装着された。リアバンパーは、エアロダイナミクス性能を追求したデザインだ。ディフューザーには、BMW i ブルーのアクセントが添えられる。ホイールは、コンセプト i4専用デザインだ。エアロダイナミクスと軽量化を重視したデザインとした。

BMWカーブディスプレイ

インテリアには、「BMWカーブディスプレイ」を採用する。情報ディスプレイとコントロールディスプレイが一体設計され、ドライバーの方向にわずかに角度をつけてレイアウトされた。これにより、情報が最適に表示され、ディスプレイのタッチ操作も、より直感的に行える。また、非反射ガラスを使用した高度なディスプレイ技術によって、ディスプレイの覆いを不要にした。すっきりしたコックピットを可能にしている。

BMWカーブディスプレイには、ほぼすべての操作機能を集約した。これにより、コントロールスイッチの数を最小限に減らすことを可能にした。空調システムも、タッチコントロールで操作を行う。BMW コンセプト i4BMW コンセプト i4

ゴールドブロンズブレンドとクロームのアクセントを配した。シフトレバーは、トグルタイプのシフターに置き換えられる。「iDrive」のコントローラーやドアトリムのシートメモリボタンは、クリスタルガラス仕上げとした。シートには、ライングラフィックのマイクロファイバーと、オリーブリーフを使用してなめした天然レザーを使用している。

モーターは最大出力530hp

BMW i4用に開発された電動モーターは、最大出力530hpを発生する。530hpのパワーは、新型『8シリーズ』や『X7』、新型『X5』、『X6』など、現行のBMWの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジン搭載車と同じレベルにある。パワフルなモーターを得たi4は、0~100km/h加速およそ4.0秒、最高速200km/h以上のパフォーマンスを実現する。

また、BMW i4用に開発された高電圧バッテリーは、フラットな設計と最適化されたエネルギー密度が特長になる。バッテリー単体の重量は約550kgだ。蓄電容量はおよそ80kWhと大容量で、これにより、BMW i4の1回の充電での航続は、最大でおよそ600kmに到達する。

次世代の充電システムは、プラグインハイブリッド車(PHV)とEVで利用できる。出力は最大150kWだ。これにより、BMW i4の高電圧バッテリーは、およそ35分間で容量のおよそ80%分を充電できる。100km走行分のバッテリーを充電するには、およそ6分で済む。

《森脇稔》

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