車両運動性能とシャシーメカニズム…右脳で理解する運動性能の書籍が大幅改訂

増補二訂版『車両運動性能とシャシーメカニズム』
増補二訂版『車両運動性能とシャシーメカニズム』全 1 枚

『増補二訂版 車両運動性能とシャシーメカニズム』
著者:宇野高明
発行:グランプリ出版
定価:3300円(本体価格3000円+税)
ISBN978-4-87687-371-5

1994年の初版以来、14刷を重ねてきたロングセラー書籍が全面改訂。シャシーメカニズムの最新技術を盛り込み、これまで通りわかりやすい文章と図解を多く用いて解説された1冊である。

技術者のみならず広く読みつがれる入門書として、14刷を重ねてきたロングセラーの本書に、近年飛躍的に進歩した電子制御技術など最新の技術・機構を加筆し、25年ぶりに全面大改訂された。

著者は大手自動車メーカーで、一貫して”走る”、”曲がる”、”止まる”走行性能の向上に貢献してきた人物だ。本書では平易な文章と多数の図版で、人間が“意のままに操れる”高性能で安全なクルマを実現させるためのサスペンションやステアリング、ブレーキなどのシステムの基本や目指すべき方向性などを解説。

特にシャシー運動性能を主に、走り、曲がり、止まる機能の基本原理とそれらを高性能で実現するシステムの構造やメカニズム、その性能を人の感覚に合うレベルに高める開発について紹介されている。

その内容もシャシー性能の基本から始まり、シャシーとタイヤの関係、サスペンションについて、ブレーキやステアリング周りなど多岐にわたる。さらに、最新のシャシー制御技術や高性能シャシーの開発などシャシーにまつわる解説が広範囲にわたるので、クルマの基本性能の成り立ちを理解するにうってつけの書籍といえよう。

また、大きな特徴は著者が述べる「右脳で理解する運動性能」を目指し、数式を使わず図を使って運動性能を紹介し、その性能との関係の中でシャシーメカニズムが解説されているので、初心者にもわかりやすい書籍となっている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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