【ホンダ フィット 新型試乗】1.3Lガソリンは、軽快感とバランスの良さが売り…渡辺陽一郎

ホンダ フィット 新型(1.3リットルガソリン)
ホンダ フィット 新型(1.3リットルガソリン)全 16 枚

今の国産車には3ナンバー車も増えたが、販売ランキングの上位には軽自動車と5ナンバーサイズのコンパクトカーが豊富に並ぶ。この2つのカテゴリーで、国内で売られる乗用車の60%以上を占めてしまう。

【画像全16枚】

そのコンパクトカーの主力車種となるホンダ『フィット』がフルモデルチェンジを受けた。直列4気筒1.3リットルエンジン搭載車の運転感覚を見てみよう。

後席の広さはミドルセダン並み

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ボディサイズは、3ナンバー車になるSUV風の「クロスター」を除くと、先代型とほぼ同じだ。車内の広さにも大きな変化はないが、従来と同じく燃料タンクを前席の下に搭載したから空間効率が優れている。天井の高さを立体駐車場が使える数値に抑えた全長4m前後のコンパクトカーでは、車内が抜群に広い。

特に後席の足元空間はミドルセダン並みで、身長170cmの大人4名が乗車しても、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半に達する。『マツダ2』(旧デミオ)は握りコブシ1つ分、『ヤリス』と『アクア』も1つ少々だから、フィットは余裕タップリだ。荷室容量も大きく、後席の座面を持ち上げると、車内の中央に荷物を積める。

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視界は先代型に比べて大幅に向上した。フロントピラー(柱)は2本で、前面衝突時に衝撃を吸収するのはドライバーから見て手前側だ。奥側のピラーは、フロントウインドーのマド枠だから細い。ピラーが細いため、ウインドーの左右端の歪みは少し目立つが、ワイドな視界が開けて斜め前方も見やすい。

ハイブリッド「e:HEV」との走りの違い

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1.3リットルノーマルエンジンを運転すると、車両重量が1090kg(2WDのホーム)だから、登坂路では少しパワー不足だ。平坦路なら不満はない。

乗り心地は、価格の安い「ベーシック」は硬めだ。転がり抵抗を抑えた15インチタイヤを装着して、指定空気圧も前輪:240kPa/後輪:230kPaと高いから硬さも目立つ。

しかし16インチタイヤを履いたほかのグレードは、指定空気圧も220/210kPaと適度で、コンパクトカーでは快適な部類に入る。ハイブリッドのe:HEVに比べると車両重量が約100kg軽いから、操舵感も軽快で、走りのバランスは良い。

ファミリー向けフィットと、クルマ好き向けのヤリス

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買い得な1.3リットルの「ホーム」の価格は171万8200円で、ライバル車となるヤリス「1.5G」の175万6000円(CVT)と同等だ。フィットは居住性や積載性を含めて機能のバランスが優れ、ファミリーユーザーに適する。

ヤリスの1.5リットルモデルは動力性能に余裕があり、前席優先の設計だから、クルマ好きのユーザーに向いている。両車とも同じ時期に登場したコンパクトカーで、価格も近いが、車両の性格は異なりユーザーの選択肢を広げている。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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