春色のフィアット『500 Mimosa』で「ハッピーが咲き誇る毎日を」

フィアット 500 Mimosa
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心弾ませる春色のフィアット『500 Mimosa』

長いトンネルを抜けて浴びる光にヒュウと口笛を吹くような、きらめく海に向かってワーッと駆け出したいような。キーをひねって走り出すその瞬間、いつもそんな気持ちにさせてくれるのがフィアット『500』である。イタリアで80年以上※にわたって愛され続ける小さな名車が、21世紀仕様にアップデートして日本に登場してから、はや10年以上。初めて見た時の心躍る気持ちを覚えているどころか、まったく色褪せることがないのが500の偉大さだ。

それは、一見すると大きな変化ではなくても、常に新たなチャレンジで私たちを驚かせ、楽しませてくれるから。例えばパワートレーンに0.9リットル・2気筒のツインエアが搭載された時もワクワクしたし、一流ブランドとのコラボレーションやトレンドを先取りした多彩なボディカラーといった、旬な限定車が続々と登場するのも目が離せない。「次は、どんな世界を見せてくれるのだろう?」と、驚かされるのが楽しみになっているほどだ。

※1936年、初代「500トポリーノ」発売


また、フィアットというブランドが持つ魅力も、500の人気を後押ししていると感じる。自動車メーカーとしての歴史ある歩みや、往年の名車にまつわるエピソードに感銘を受けるのはもちろん、一企業として様々なチャリティや支援などの社会貢献活動を世界でも日本でも行なっており、そうした過程でフィアットを知り、ファンになった人も多い。男性のみならず、女性の新規ファンを獲得していることも、500が日本でも愛され続けている理由のひとつだ。

そして何より、ついつい笑顔になったり、誰かに話したくなったり、500はどういうわけか、乗る人の心を弾ませるのが大得意。この日はとくに、それが何倍にも大きくなって私を高揚させていた。今回のお供は限定車の『500 Mimosa(チンクエチェント ミモザ)』。気持ちが高ぶる理由は、パッと花が咲いたような限定色「ハッピーイエロー」の仕業にちがいない。

走るほどにクルマとの一体感を味わえる


外観で弾んだ心は、ドアを開けてさらに勢いづく。同じハッピーイエローのインストルメントパネルが室内を明るく彩り、センス抜群のチェック柄のシートがふっくらと身体を包んで、キュートなのに決して子供だましではない、本物のオシャレを手にした満足感でいっぱいになる。キーをひねると1.2リットルエンジンが控えめにブルンと目覚め、シフトレバーを左へ倒してサイドブレーキを下ろせば、走りだす準備完了だ。

近頃のクルマは走り出す前の儀式がどんどん簡素化しているが、500はこうして1つ1つ、気持ちを高める時間をくれる。マニュアルをベースとした2ペダルのトランスミッション「デュアロジック」は、ATモードもあるが断然マニュアルモードがオススメだ。


しっかりとエンジン音に耳を澄まし、呼吸を合わせてここぞというタイミングで手首を動かしてシフトアップ。そうすると、小気味のいい加速フィールがどんどん元気になり、想像以上にモリモリとしたパワーがみなぎって、思い通りに操る快感があふれ出す。慣れてくれば、ATモードでもこの快感が味わえるのも、だんだんと飼い慣らしていくような面白さがあって、初めての人にはかなり新鮮だ。

乗り心地は決してエレガントとは言えないが、かといってまったく不快ではなく、これも笑顔で走るための演出なのだとさえ思えてくる。ちょっと大きめのギャップを乗り越えたら、もれなくゴツンと振動が身体に伝わるものの、そのあとすぐに収束して何事もなかったように駆け抜けていく様なんかは、むしろ頼もしいと惚れ惚れしてしまうほどだ。

老若男女に愛され続ける秘訣


けっこうな急カーブでも、驚くほどガッシリとした安定感を見せてくれるし、強風の橋の上でもビクともしない。装着タイヤが14インチと小さめでも、こうした安心感があるのはさすが、イタリア生まれ。どんなに小さなクルマでも、走行性能と安全性に手を抜かないのが老若男女に愛され続ける秘訣でもある。

また、狭い街中や、タイトなカーブが右へ左へと連なる道では存分に機敏な身のこなしを披露しつつ、高速道路ではいきなりボディが大きくなったかのように、ゆったりとしたクルージングに身を委ねることができるのも、500の不思議な魅力。フロントシートは最初に座った時にはちょっと硬めかなと感じても、こうして1時間ほど乗っていると、すっかり身体に馴染んでリラックスさせてくれる。


後席も、長身の人には頭上はタイトだが、足元に窮屈さはなく、プチロングドライブくらいなら苦にならない空間。子どもならまったく問題ないスペースだ。ラゲッジは通常だと185リットルながら、後席を倒せば550リットルまで拡大するので、大きなスーツケースもしっかり収まる。ウィークデーは子育てカー、休日はレジャーに出かけたり、ちょっと気分転換にひとりドライブ、なんて楽しみ方もできてしまうのが500だ。

もし、オープンエアが好きな人なら、キャンバストップが開いて開放感いっぱいの『500C Mimosa(チンクエチェントシー ミモザ)』を。走っている時はもちろん、景色のいい場所に停めて、ただ日向ぼっこをしているだけでも、特別な時間をくれる愛すべき存在だ。また500C Mimosaは、15インチタイヤ&20スポークのスチールホイールを履くのも特徴。アクティブな走りとスタイルがお好みなら、こちらを選ぶのがオススメだ。

フィアット500C Mimosa

男性を引き立てるミモザの花束のように


日差しが西へ傾きかける中、心地よい充足感とともに500を都心へと走らせる。いつしか、ハッピーイエローは私の全身を染め抜いて、すっかり春気分に満たされていた。実はこのハッピーイエローの由来となっているのは、イタリアで「春の到来を告げる花」として愛されるミモザの色。

イタリアでは3月8日を「ミモザの日」といい、男性が親しい女性にミモザの花を贈り、感謝の気持ちを伝えるのが習慣となっている。見るからに幸せを運んでくれそうなイエローの花束を抱えた男性は、きっといつにも増して優しさにあふれ、魅力的に映ることだろう。そんなミモザをイメージしたハッピーイエローの500もまた、男性を引き立ててくれるにちがいない。

そして、3月8日といえば世界的には、1975年に国連が「国際女性デー」に制定した日。女性が平等に社会参加できる環境づくりを呼びかけ、すべての女性が自分らしく輝ける世の中を願う日だ。そのためには、女性が頑張るだけでなく、やっぱり男性の協力が欠かせない。男性も女性も、どちらが乗っても同じように楽しく、満たされる500のようなクルマは、そんな世の中の架け橋になってくれるのかもしれない。

新しい出逢いや、初めての環境に身を投じることの多い春。見るだけで、乗るだけでハッピーが咲き誇るフィアット500 Mimosaと一緒なら、きっと鮮やかなスタートダッシュが切れそうだ。

FIAT 500 Mimosa 公式サイトはこちら

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo)』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。 現在は雑誌、ウェブサイト、ラジオ、トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

《まるも亜希子》

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