【ホンダ フィット 新型試乗】熟成させるっていうのも必要なことなんですね…竹岡圭

ホンダ フィット 新型
ホンダ フィット 新型全 16 枚

「オデッセイ並みのラゲッジスペース」というキャッチコピー、覚えていらっしゃいますでしょうか? スペースが限られたコンパクトカーなのに、これ1台でなんでもできちゃう、驚くほどのオールマイティ性能の高さ! これが『フィット』が脈々と受け継いできた、真骨頂だと思います。

ホンダという自動車メーカーは、とにかくパッケージング技術がスゴイといつも感心させられちゃうんですが、さすがのセンタータンクレイアウト。室内の広さは目を見張るものがありますね~。このクラスで、後部座席の座面がチップアップできるのはフィットだけですし、本当に使い方自由自在です。

ホンダ フィット 新型ホンダ フィット 新型
そして、目と言えば、視界の良さも感動ポイントですね。運転席に座っていると、サンルームにいるような、ガラス張りのショーウィンドウの中にいるような、そんな気にさせられるくらい明るい。見渡せる感がすごいんです。

フロントウィンドウの下部も、左右がきちんとピン角になっているし、ワイパーも見えないし、本当に抜かりのない視界が確保されていました。しっかり見えるって、やっぱり安心感メチャクチャ高いですからね。

そして走りもグッとよくなりました。これまでのフィットって、誤解を恐れずに言ってしまうと、少々跳ねる感じが強かったんですよ。正直言っちゃうと、センタータンクレイアウトってこの症状消せないんだなぁ~って思ってたくらい。

ホンダ フィット 新型ホンダ フィット 新型
ところが今回はほとんど感じさせないくらいに、上手く跳ね感が消えてるじゃないですか! やっぱり熟成させるっていうのも必要なことなんですね。

最後にデザイン。私は「クルマの購入動機は見た目が8割」と少なくても四半世紀はずっと言い続けていますが、この柴犬感覚のペットのような愛くるしいデザイン。思わず名前をつけたくなりました。出動回数が多い、毎日乗るクルマだからこそ、こういった演出は必要だと思います。

ホンダ フィット 新型ホンダ フィット 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト、タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. かつての『ハイラックスサーフ』、15年ぶりのモデルチェンジへ…トヨタが予告
  2. 今スズキの250ccスポーツが面白い!快適ツアラーな『GSX250R』に俊足エクスプレスの『ジクサーSF250 / 250』もPR
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  5. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  8. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  9. マットブラックのカスタムハイエース、限定20台で発売決定
  10. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
ランキングをもっと見る