スーパーカブから生まれた国内専用のリトルカブ 開発ストーリー

『ホンダ リトルカブ』
『ホンダ リトルカブ』全 1 枚

『ホンダ リトルカブ』
開発物語とその魅力
編者:三樹書房 編集部
発行:三樹書房
定価:1800円+税
ISBN978-4-89522-726-1

ホンダ『スーパーカブ』直系のモデルがこの『リトルカブ』だ。国内専用モデルとして1997年に誕生。限定モデルを含めて16万台が生産された。本書はその企画からテスト、ネーミングの決定、販売に至るまでの開発他の当社の想いや、実際のオーナーの声をまとめたものである。

1995年1月ごろ、“需創”というプロジェクトが発足した。正式名称を需要創出活動といい、この目的の一つに本田技研工業が設立50周年を迎えるにあたって、さらなる国内二輪市場拡大があった。そこで市場調査をおこない、スーパーカブの様々使用実態が明らかになった。そこから見えたもののなかに、実用以外のファッション性や高齢者の姿勢変化による乗り難さの解消が求められていた。そこから生まれたのがリトルカブなのである。

本書では開発担当者らがその経緯を自ら綴っており、さらにネーミングやカラーリングの採用に至る経緯まで語られているので、リトルカブのメカニカル面だけではなく、マーケティングやデザイン面からも把握できる。また、限定車なども含めたカタログがカラーで紹介されているのも興味深い。

巻末にはリトルカブの関連年表や販売台数推移が掲載されているので、資料としても活用が出来よう。
なお三樹書房が創立45周年、グランプリ出版が創立40周年を迎えたことから、創立記念の期間限定キャンペーンとして、直接三樹書房およびグランプリ出版の購入フォーム、メール、および電話・FAXで購入を申込んだ読者を対象とし、2020年4月1日~5月31日(ご注文受付)期間中は、購入代金の金額にかかわらず、送料無料で商品をお届けする。また、注文したすべての方へ三樹書房の創立記念ボールペンがプレゼントされる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る