アウディ e-tron スポーツバック にスポーティ仕様、「Sライン」…今春欧州発売へ

Sライン専用のエクステリアとエアサスペンション

バーチャルエクステリアミラー装着車はCd値0.25

SラインインテリアにSスポーツシート

ほぼ50対50の前後重量配分

アウディ e-tron スポーツバック Sライン
アウディ e-tron スポーツバック Sライン全 14 枚

アウディは4月2日、新型EVの『e-tronスポーツバック』(Audi e-tron Sportback)に「Sライン」を設定し、今春欧州市場で発売すると発表した。

Sライン専用のエクステリアとエアサスペンション

Sラインモデルでは、e-tronスポーツバックのスポーティな側面に、焦点を当てている。20インチホイールとスポーティセッティングのエアサスペンションを標準装備した。より明確な輪郭を備えたバンパーには、印象的なエアインテークトリムが設置され、エアフローを改善する。

エアインテークトリムは、ヘッドライトの下に伸び、遠くから見てもダイナミックな外観を強調している。ラジエーターグリルには、Sラインのエンブレムが装着された。照明付きのアルミ製ドアシルトリムには、Sのロゴが添えられる。

リアエンドでは、標準装備されたスポイラーと、車幅全体に広がるディフューザーが、優れた空力性能に貢献する。ベースモデルとは対照的に、Sラインエクステリアのアタッチメントは、ホイールアーチトリム、ドアシル、バンパー、ドアミラーを含めてボディ同色仕上げとなる。アウディは、シングルフレーム、サイドウィンドウ、バンパーを強調する「ブラックスタイリングパッケージ」も用意した。ドアミラーハウジングも、オプションでブラックにすることができる。アウディ e-tron スポーツバック Sラインアウディ e-tron スポーツバック Sライン

バーチャルエクステリアミラー装着車はCd値0.25

Sラインエクステリアと「バーチャルエクステリアミラー」を装備したe-tronスポーツバックは、前面空気抵抗を示すCd値が0.25の優れたエアロダイナミクスを備える。Cd値0.25は、『e-tron』よりも優れている。これは主に、クーペのようなボディ形状により、車両後方の空気抵抗が少ないためだ。高い位置に設置されたテールゲートのエッジ部分が、このエリアにおけるエアフローの乱流を最小限に抑える。この効果は、最終的には電力消費量の削減にも繋がっている。

ウィング形状のサポートに設置された小型のバーチャルエクステリアミラーは、さらなる効率化に貢献している。カメラの映像は、インストルメントパネルとドアの間に設置された高解像度OLEDディスプレイに表示される。ドライバーがディスプレイ上で指を動かすと、映し出すアングルを調整することができる。このミラーは、3つの運転状況(高速道路、旋回時、駐車時)に合わせて自動的に調整され、それぞれの状況において最適な視界を確保する。

空力性能の改良は、隠れた領域にも及んでいる。これには、電動開閉式のエアインテークも含まれる。このインテークは、フロントブレーキ、エアロホイール、高電圧バッテリーを保護するアルミ製プレートを含めて、完全にカバーされたアンダーボディを冷却するためのチャンネルを備えている。アウディ e-tron スポーツバック Sラインアウディ e-tron スポーツバック Sライン

SラインインテリアにSスポーツシート

e-tronスポーツバックには、インテリアデザインセレクションとSラインインテリアが用意されている。すべての仕様では、マテリアル、カラー、インレイが注意深くコーディネイトされている。フロントシートでは、標準シート、スポーツシート、Sスポーツシート、オプションのベンチレーション&マッサージ機能付きのコンツァーシートから選択できる。シートのステッチパターンは電気回路を連想させるもので、オプションで、明るいオレンジ色のコントラストステッチとパイピングを選択することも可能だ。

インテリアのハイライトとなっているオプションの「コンツァーアンビエントライティングパッケージ」は、室内の造形を間接光で浮かび上がらせる。また、イグニッションをオンにすると、オーディオシステムから電子サウンドが鳴って乗員を歓迎する。アウディ e-tron スポーツバック Sラインアウディ e-tron スポーツバック Sライン

ほぼ50対50の前後重量配分

スポーティなキャラクターと卓越したコーナリング性能の重要な要素となっているのが、駆動コンポーネントの低い搭載位置だ。これによって、従来のSUVに比べて重心を低く抑えた。重いコンポーネントはすべて、車両の中央に集中している。ほぼ50対50の前後重量配分により、バランスが取れた自然なステアリング特性を実現している。

5リンクサスペンション、プログレッシブステアリング、電気油圧式ブレーキシステムといったコンポーネントで構成されるサスペンションは、最新のテクノロジーと組み合わせることによって、機敏なハンドリングと優れた快適性を提供する。標準装備される255/55R19タイヤは、非常に低い転がり抵抗が特長だ。さらに2020年半ばからは、e-tronよりも1サイズ大きい最大22インチのタイヤもオプションで利用可能になる。

e-tronスポーツバックは、日常走行の90%以上を最大0.3G以下の減速でまかなう。この場合ホイールブレーキは使用せず、主にリアの電気モーターによって、運動エネルギーは電力に変換される。この回生システムは、ドライバーがアクセルペダルから足を離したときに作動するコースティングモードと、制動時の2つの状況で、連続可変的に作動を調整する。コースティング時の回生レベルは、ステアリングホイールに設置されたパドルを操作して、3段階で調整できる、としている。
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《森脇稔》

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