アウディ RS5スポーツバック に改良新型、450馬力ツインターボ搭載…今春欧州発売へ

0~100km/h加速3.9秒で最高速280km/h

スポーティなフロントマスクはRS専用デザイン

RS専用のアウディバーチャルコックピット

アウディ RS5 スポーツバック 改良新型
アウディ RS5 スポーツバック 改良新型全 25 枚

アウディは、改良新型『RS5スポーツバック』(Audi RS 5 Sport Back)を欧州市場で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、8万3500ユーロ(約990万円)だ。

同車は、最新の『A5スポーツバック』をベースに、アウディの子会社のアウディスポーツが開発した高性能モデルだ。ベース車両のA5スポーツバックは、欧州で改良新型が発表されており、これに準じた改良がRS5スポーツバックにも施されている。

0~100km/h加速3.9秒で最高速280km/h

改良新型RS5スポーツバックのエンジンは、直噴2.9リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボ。最大出力450ps、最大トルク61.2kgmを発生する。最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

2個のターボチャージャーは、シリンダーバンクの間に配置する。取り込んだ空気を、それぞれのターボチャージャーを経由して燃焼室に送るにあたって、デュアルブランチのシステムを使用した。これにより、非常にシャープなレスポンスを得ているという。アウディ RS5 スポーツバック 改良新型アウディ RS5 スポーツバック 改良新型

また、「Bサイクル」の燃焼方式に加えて、直噴システムのインジェクターを中央に設置することで、高性能なRSモデルとしてはかつてない高効率を実現した。圧縮工程が短縮されたことで、数値上の圧縮比をかなり高く設定することが可能になっており、それを圧縮工程に対して相対的に長い膨張行程を組み合わせることで、より効率的な燃焼と高いエンジン効率を得ることに成功しているという。

トランスミッションは8速「ティプロトニック」。スポーティなチューニングにより、シフトタイミングを最適化した。駆動方式は4WDの「クワトロ」で、駆動力が、前後のアクスルに非対称(40:60)に分配され、トラクションと走行安定性を最適化しつつ、ダイナミックなハンドリング性能も追求した。0~100km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れた性能を備える。オプションの「RSダイナミックパッケージ」では、最高速が280km/hに引き上げられる。

「アウディドライブセレクト」を標準装備する。ドライバーはアウディドライブセレクトを操作して、エンジンやティプトロニック、ステアリングシステム、ダイナミックライドコントロールなどのプログラムを調整し、より自分好みかつダイナミック、快適なドライビング感覚を演出することができる。アウディ RS5 スポーツバック 改良新型アウディ RS5 スポーツバック 改良新型

スポーティなフロントマスクはRS専用デザイン

内外装は、「RS」モデルに共通するスポーティな演出が施されている。フロントエンドは、表情が変化しており、RSモデルの特長のハニカム構造を備えたエアインレットが強い存在感を放つ。ベース車両のA5スポーツバックに対して、フラットで幅広いシングルフレームグリルが特長だ。最新のLED技術を導入したヘッドライトの脇には、グロスブラック仕上げのラテラルエアインテークとアウトレットが設けられる。ボディサイドは、「クワトロブリスター」により、ホイールアーチの上の膨らみが強調されており、全幅が40mm広くなった。

アウディレーザーライト付きのマトリクスLEDヘッドライトは、オプションで設定する。リアには、RS専用ディフューザーインサート、楕円形のテールパイプを備えたRSエグゾーストシステムなどが装着された。LEDテールランプは新デザインだ。19インチホイールが標準で、20インチはオプションとなる。

標準のブレーキシステムは、キャリパーが黒または赤で塗装された。オプションでフロントに、カーボンファイバーセラミックブレーキディスクが装着できる。キャリパーはグレー、赤、青が選択可能だ。

RSスポーツサスペンションを標準装備した。「ダイナミックライドコントロール(DRC)」が、オプションとして用意されている。アウディ RS5 スポーツバック 改良新型アウディ RS5 スポーツバック 改良新型

RS専用のアウディバーチャルコックピット

インテリアは、ブラックが基調。RSスポーツシートは、アルカンターラ+レザー仕上げ。オプションでナッパレザーが選択できる。フラットボトムのリムを用いたRSマルチファンクションステアリングホイールが装備される。シートやステアリングホイール、ドアシルトリム、セレクターレバーなどには、RSのロゴが刻まれる。

10.1インチの「MMIタッチディスプレイ」に、操作系を集約した。音響フィードバックを備えた大型ディスプレイは、ドライバーに向かってわずかに角度がつけられた。「MMIナビゲーションプラス」を選択した場合、画面には、クワトロスポーツディファレンシャル、タイヤ空気圧、タイヤ温度などの情報が映し出される。

オプションの「アウディバーチャルコックピットプラス」は、12.3インチの大型ディスプレイとなる。エンジン回転が限界に達した場合には、シフトライトが点灯してドライバーにシフトアップを促す。ドライバーは、RSモードのボタンを押して、2つのRSモードの「RS1」、「RS2」のいずれかを選択できる。RS専用のパフォーマンス画面が立ち上がり、最大Gフォースなどが表示される。オプションのヘッドアップディスプレイは、専用のRSグラフィックとなる。

RS1とRS2の2つモードは、 ドライバーが好みに合わせて設定を保存でき、「MMIタッチレスポンス」に触れず、ステアリングホイールの「RS MODE」ボタンで操作できる。このシステムは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリング、ダイナミックステアリング、スポーツディファレンシャル、エンジンサウンドなどの項目にアクセスできる。
ペットのリアルを伝えるメディア『REANIMAL』

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  2. 満充電で3~4年間保管&50回以上のエンジン始動も、ナトリウム電池採用のジャンプスターター発売
  3. メルセデスベンツ『Vクラス』次期型は大胆チェンジ! 極上の移動空間を提案…上海モーターショー2025
  4. 「未来的で、乗り心地良さそう!」マツダの新型SUV『EZ-60』、SNSでは日本導入に期待の声
  5. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. ホンダと「3COINS」がコラボ、名車『S800』や『N360』イラストのTシャツなど限定販売
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
ランキングをもっと見る