コロナ対策正念場---緊急事態宣言を全国に拡大、大型連休の移動抑制へ[新聞ウォッチ]

4月14日、東京
4月14日、東京全 5 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

自粛要請が出されてからは不要不急の無駄な外出を極力控えている人は圧倒的に多いと思われるが、それでも、安倍首相は新型コロナウイルスの感染者急増を受け、緊急事態宣言を全国に拡大して発令した。

すでに発令済みの東京都など7都府県に加え、新たに北海道や愛知県など40道府県を対象地域に追加。期間は当初の宣言と同じ5月6日までの措置で、大型連休(ゴールデンウイーク)に向けて人の移動を全国的に抑制することで、感染拡大を抑え込むのが狙いという。

また、新型コロナへの経済対策として、現金を一律で1人当たり10万円支給することも決めた。政府は、収入が大きく減った世帯に限って30万円を支給することを決めたばかりだったが、その「1世帯30万円」案は不評だったため、いったん決めたことを覆し、新たな対策を講じたという。

きょうの各紙も「緊急事態宣言全国拡大」を1面トップ、その横に「国民一人10万円給付へ」のタイトルで大きく取り上げている。だが、毎日の社説のように「予算案を提出する前に、いったん決めたことを覆し、新たな対策を盛り込むのは異例の対応だ。迷走も甚だしい」などと、手厳しい論調も目立つ。

振り返ると、新元号の「令和」に決まった一年前は、祝賀ムードに包まれて、ゴールデンウイークを利用して帰省や海外旅行などに遠出するプランを立てて、ワクワクドキドキしながらも旅立つ日を指折り数えていた人も少なくなかったと思う。それが今年は少なくとも連休明けまでは「巣ごもり」状態で暮らすことになる。

コロナ疲れで不平不満を漏らす気持ちもわからなくもない。緊急事態宣言が発令された以上、感染に歯止めをかけるには、一人一人が、他人との濃厚接触を控えるしかなく、しばらく「孤独」を楽しむほかにはないようだ。4月14日、東京4月14日、東京

2020年4月17日付

●新型コロナ、緊急事態宣言全国拡大、5月6日まで、首相発令(読売・1面)

●10万円一律給付へ、予算異例組み換え「30万」取り下げ(読売・1面)

●感染防止異業種が支援、日産がフェースシールド、ANAは医療用ガウン縫製(読売・8面)

●ドライブスルー検査導入を推進、厚労省通知(読売・28面)ドライブスルー検査。4月14日、ロサンゼルスドライブスルー検査。4月14日、ロサンゼルス

●「600人解雇」のタクシー会社運転手、地位確認申し立て(朝日・25面)

●三菱自動車、14万台リコール(朝日・25面)

●減産なのに? 原油安、需要減深刻化、再び20ドル割れ(毎日・6面)

●帰省・旅行移動を警戒、接触8割削減引き締め(産経・3面)

●ドライブインシアター今こそ、「距離保ち安全に映画体験共有」(産経・15面)

●JAL200億円赤字、1~3月営業利用者急減で、再上場後初(日経・1面)

●三菱自の新型SUV、日産製エンジン搭載、開発効率化、次世代車に集中(日経・10面)

●トヨタ、2工場で稼働停止追加(日経・11面)

●東海道新幹線、24日から2割減便(日経・11面)東海道新幹線東海道新幹線

《福田俊之》

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