ZFは4月20日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大で不足しているマスクの製造ラインを、中国江蘇省の張家港工場に開設した、と発表した。
同工場では2015年に、電動パーキングブレーキを含めたブレーキキャリパーの生産を開始した。稼働からおよそ4年半で、2000万個のブレーキキャリパーを生産している。工場では主にキャリパーにモーター技術を組み合わせた電動パーキングブレーキ(EPB)を生産している。
ZFは、この張家港工場にマスクの製造ラインを開設した。これは、ZFが従業員の健康と安全をサポートし、社会的責任を果たしていることを示すものになるという。
張家港工場で生産されるブレーキキャリパーの100万個あたりの不良率は、0.35を下回っている。同工場は、生産効率と品質の面で高い水準を備えており、そのノウハウをマスクの生産にも生かしていく。
ZFは、中国の工場はビジネスのブレークスルーを達成しており、新型コロナウイルスの感染拡大中にも、さまざまな防止策を実行することにより、困難な課題を乗り越えてきた、としている。