秋田港で留置中の鉄道車両で部品盗難…秋田臨海鉄道「転売等の情報があればご一報を」

部品盗難に遭った秋田港駅の24系客車。
部品盗難に遭った秋田港駅の24系客車。全 2 枚

秋田県の秋田臨海鉄道は4月23日、秋田港駅(秋田県秋田市)構内に留置していた車両が部品の盗難に遭ったことを明らかにした。

当該の車両は、2014年3月のダイヤ改正まで上野~青森間の寝台特急『あけぼの』で運用されていた24系客車で、廃車後の2015年11月、南アフリカ共和国への譲渡のため、27両が秋田港駅まで鉄路で、さらに同港の大浜埠頭まで陸路で運ばれていた。

しかし、その後、譲渡をめぐる情勢が変化した模様で、移送から4年が経過しても大浜埠頭に留置されたままだったが、2019年12月には一部の車両がクレーンにより秋田港駅の構内に復線した。調べによると複数の車両で鍵が開けられており、愛称幕や行先方向幕が装置ごと外されていたという。

秋田臨海鉄道は「このような犯罪行為には警察とも協力して断固たる措置を講ずることとしておりますので、転売等も視野に何か情報がございましたらご一報いただければ幸いです」と、摘発への協力を求めており、今後は、警察へ通報するとともに、防犯カメラの設置などで警備を強化するとしている。

2019年12月、復線作業中の24系客車。2019年12月、復線作業中の24系客車。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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