マクラーレンの次世代ハイブリッドスーパーカー、さらなる軽量化へ…2025年までに発表予定

軽量化こそがエンジニアリングの哲学

765LTに採用されている数々の軽量化手法

軽量ボディに765psツインターボ搭載

マクラーレン 765 LT
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マクラーレンオートモーティブ(McLaren Automotive)は4月23日、車両の軽量化への取り組みを一新し、効率とパフォーマンスをさらに向上させると発表した。

軽量化こそがエンジニアリングの哲学

マクラーレンオートモーティブは現在、次世代のハイブリッドスーパーカーを開発している。同車は、2025年までに発表される予定だ。マクラーレンオートモーティブによると、車両の軽量化は、この次世代のマクラーレンスーパーカーの戦略の中心になるという。

マクラーレンオートモーティブは、次世代ハイブリッドスーパーカーの効率とパフォーマンスを最大化するために、さらなる軽量化に取り組む。次世代のハイブリッドスーパーカーに向けて進むマクラーレンにとって、競合他社に対する軽量化の面での優位性が重要になるという。

次世代ハイブリッドスーパーカーでは、カーボンファイバーのボディ構造とコンポーネントを採用する。この構造が、軽量化を推進するためのエンジニアリング全体の中核になる。英国のヨークシャーにあるマクラーレンコンポジットテクノロジーセンター(MCTC)において、カーボンファイバーを含む複合素材の技術革新を促進していく。マクラーレンオートモーティブのマイク・フルーウィットCEOは、「車両の重量を減らして、スーパーカーの性能と効率をさらに向上させるというエンジニアリング哲学を、追求し続ける」と述べている。マクラーレン 765LTマクラーレン 765LT

765LTに採用されている数々の軽量化手法

マクラーレンの軽量化への取り組みの最新の成果が、『765LT』 だ。765LTでは、『720S』をベースに、車両のあらゆる部分で徹底した軽量化を施しながら、コンポーネントの性能を強化している。

例えば、フロントフロアは、より軽量で頑丈なワンピース型のカーボン製パネルになっており、アンダーボディの設計変更によるエアロダイナミクス面での効果をもたらすだけでなく、車両の慣性低減にも貢献している。トランスミッションのファイナルドライブ内にあるピニオンとクラウンは、F1マシンで多く採用されている高性能のニッケルクロム、「20NiCh」で作られており、これを765LTで使うことによって、重量と仕様のバランスを追求した。新世代のリチウムイオンバッテリーも軽量化されており、720Sに装備されていたバッテリーより3kg軽い。

765LTのサーキット志向のインテリアは、全体にカーボンファイバーを使用することにより、さらに軽量化されている。標準装備の軽量のカーボン製シェル型レーシングシートは、720Sのスポーツシートより合計で18kg軽量化。ビスポークの軽量センタートンネルは、カーボン複合素材で作られており、パネルの厚さは0.8mmだ。カーボンファイバーは、ウィンドウスイッチ周辺、ステアリングホイールの金具、アクティブダイナミクスパネルでも使用されており、重量削減が図られている。

また765LTでは、フルチタン製のエグゾーストシステムが採用されている。重量は10.9kgで、スチール製システムより40%軽くなっており、720Sのエグゾーストよりも3.8kg軽い。マクラーレン 765LTマクラーレン 765LT

軽量ボディに765psツインターボ搭載

軽量化が図られた765LTのミッドシップには、「M840T」型4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。低慣性ツインスクロールターボチャージャー、電子制御ウェイストゲートとフラットプレーンのクランクシャフト、ドライサンプ潤滑で構成されており、専用の鍛造アルミ製ピストン、『セナ』で使用された3層構造のヘッドガスケット、バルブトレインの超効率的なカーボンコートのフォロワーを備えている。

また、追加の燃料ポンプと改良されたオイルポンプが燃料の流れを最適化し、増大したパワーは再調整されたエンジン管理システムによって制御され、トルクの発生とスロットルのレスポンスの微調整によって、ドライバーと車両との一体感が最大化されることを目指した。これらの結果、最大出力は765ps/7500rpm、最大トルクは81.6kgm/5500rpmへ引き上げられている。

トランスミッションのギアは、加速のために最適化されており、スロットルのインプットにほぼ即座に反応する。インギア加速は『720S』より、最大で15%速くなっているという。765LTは0~100km/h加速2.8秒、0~200km/h加速7.2秒、最高速330km/hの性能を実現している。マクラーレン 765LTマクラーレン 765LT

《森脇稔》

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