レクサス LC コンバーチブル、室内への風をコントロールする新技術搭載…今夏欧州発売へ

ポリカーボネート製で透過性のあるウィンドディフレクター

エアコンの制御をオープンとクローズ状態に合わせて変更

クーペ譲りの優れた空力性能

レクサスLC500コンバーチブル
レクサスLC500コンバーチブル全 20 枚

レクサスの欧州部門は5月13日、今夏発売する予定の『LCコンバーチブル』(Lexus LC Convertible)に、キャビンへの風をコントロールする新技術を採用すると発表した。

LCコンバーチブルは、レクサスの最上級クーペ、『LC』のオープンモデル。クーペモデルと同等の走りをコンバーチブルでも実現するために、ボディ全体を新設計した。高いボディ剛性のほか、流麗なスタイリングや充分なラゲージスペースを追求し、コンバーチブルに適したパッケージングを構築している。

ポリカーボネート製で透過性のあるウィンドディフレクター

コンバーチブルの醍醐味であるオープンエアを感じながら、車内での会話を自然に楽しめる空間を作り上げるため、ベルトラインやリアの造形など、空力性能にこだわった。さらに、ポリカーボネート製で透過性のあるウィンドディフレクターを設定することで、開放感はそのままに、車内の不快な風の流れを抑制し優れた静粛性を実現しているという。

このポリカーボネート製で透過性のあるウィンドディフレクターは、後席の後ろに標準装備される。不快な空気の流れを抑え、キャビン内を静かに保つ。レクサスによると、乗員の顔の周りの空気の流れを約20%減らす効果があるという。

また、高速走行時に室内の快適性をさらに高めるには、後席部分にメッシュ製のウインドスクリーンを取り付ける。これにより、頭部周囲の空気の流れが、100km/h走行時におよそ67%減少するという。メッシュユニットはすっきりと収まり、ルーフを上げても干渉しない設計とした。

レクサスは、最終デザインを決定する前に、多くの異なるメッシュパターンをテストした。デザインにも注意が払われ、コンバーチブルの豪華なインテリアと調和することを目指している。

エアコンの制御をオープンとクローズ状態に合わせて変更

空調システムには、「レクサスクライメイトコンシェルジュ」を採用した。これは、季節を問わないオープン走行において、乗員が快適に過ごせることを目指した装備だ。エアコン、シートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターを自動制御する。

エアコンの制御を、ルーフのオープンとクローズ状態に合わせて、変更することもできる。これは、「オープンエアコントロール」と呼ばれ、ルーフのセンサーを使用して、ルーフがオープンまたはクローズ状態かを自動的に検出し、それに応じて空調を最適に調整するシステムだ。ルーフがオープンの場合、太陽光の量、外気温、車の速度などの要素はすべて、エアコンの温度と風流の計算に使用される。

ヘッドレストには、調節可能なヒーターが内蔵された。首周りに温風を送るので、乗員は暖かさを感じることができる。身長の異なる人に合うように設計されており、自動的に機能する。3種類のヒーター設定を、手動でコントロールすることもできる。

クーペ譲りの優れた空力性能

LCコンバーチブルのエクステリアには、LCのクーペが持つ優れた空力性能や慣性諸元など、機能美を追求したデザインを導入している。また、ソフトトップルーフと専用のパッケージの採用により、流麗なシルエットとコンバーチブルならではの軽快な印象を目指した。リア回りでは、トランクの後端を跳ね上げるとともに横幅を広げることで、ダイナミックなサイドビューと後ろから見た際のワイド&ローな印象を追求している。

インテリアでは、シート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなど、細部に至るまで作りこみを行った。

ソフトトップ格納時においても美しいシルエットを実現するため、トノカバー付きのフォールディング機構を採用した。ドアエンドのベルトラインをキックアップさせることにより、キャビンを包み込む適度なタイト感と新しいシルエットなど、LCの特長を感じさせながら、コンバーチブルとしての個性が際立つデザインとした、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る