こんなにも充実していた…あの頃の輸入ステーションワゴン・その1【懐かしのカーカタログ】

こんなにも充実していた…あの頃の輸入ステーションワゴン
こんなにも充実していた…あの頃の輸入ステーションワゴン全 19 枚

ステーションワゴンが日本でブームになった頃、日本車とはひと味違う個性を放っていた輸入ブランドのモデルたち。今回から2回に分けて、それらを振り返ってみたい。(年式はカタログ発行年にて表記)

【画像全19枚】

メルセデスベンツ・ミディアムクラス(1991年)

メルセデスベンツ Tシリーズ(1991年)メルセデスベンツ Tシリーズ(1991年)
カタログは’91年8月のもの。Tシリーズと呼ばれた頃で、外観では“サッコプレート”を装着。エンジンは4気筒の2.3リットルと6気筒の3リットルを設定し、6気筒には4MATIC(4WD)を設定している。

メルセデスベンツ Tシリーズ(1991年)メルセデスベンツ Tシリーズ(1991年)
さらにサードシート付きで全車定員は7名。助手席を倒せば前後に最長2900mmのスペースを確保。この年式の日本仕様はガソリン車のみ。後方から見た時の、後席中央席にもガッシリとしたヘッドレストがつくシルエットが印象に残る。

ボルボ 940エステート(1996年)

ボルボ 940エステート(1996年)ボルボ 940エステート(1996年)
スクエアなボディは、元を正せば北米市場を意識して’80年代に生まれた『740』シリーズからのもの。日本市場でクラシック(世代最後のモデル)の登場は’97年だったが、まさに長きにわたり愛されたスタイリングだった。

ボルボ 940エステート(1996年)ボルボ 940エステート(1996年)
大柄に見えるが全幅は1755mmで、最小回転半径はわずか5mと小回りが効き扱いやすかった。サードシートの座面サイズを日本の法規に合致させ、特別注文車として設定した7人乗りもあった。

ビュイック・リーガル・エステートワゴン(1991年)

ビュイック・リーガル・エステートワゴン(1991年)ビュイック・リーガル・エステートワゴン(1991年)
当時のGMミッドサイズだったAボディを用いた『センチュリー』は、日本市場では車名を『リーガル』として販売された。3.3リットルのV6を搭載するFF車で、最小回転半径(車体で6.5m)こそ大きめだったが、全幅は1770mmと、案外抵抗感なく乗りこなせた。

ビュイック・リーガル・エステートワゴン(1991年)ビュイック・リーガル・エステートワゴン(1991年)
前席の足元がスッキリと広く、コラムシフト、ベンチシートなどを装備。サードシートも備え乗車定員は8名。テールゲートはウインドゥのみの開閉も可能。おっとりと快適な乗り味は典型的なアメリカ車だった。

フォード・トーラスワゴン(1993年)

フォード・トーラスワゴン(1993年)フォード・トーラスワゴン(1993年)
フォード『トーラス』といえばアメリカのベストセラーカーだった。カタログは’93年モデルのもので、エンジンはV6の3リットルと3.8リットルを設定。フロント両席エアバッグ、ABSの全車標準装備も謳われている。

フォード・トーラスワゴン(1993年)フォード・トーラスワゴン(1993年)
当時のフォード車らしい空力を意識したスタイルは堂々としたものだった。上級の3.8LXはPINコードを打ち込む方式のキーレスエントリーシステムを採用。

アウディ 100アバント(1984年)

アウディ 100アバント(1984年)アウディ 100アバント(1984年)
3代目の『100』で初めて設定されたワゴンボディの『100アバント』。カタログは’84年式のもので、2223ccの5気筒エンジンを搭載、ATはまだ3速の時代だった。

アウディ 100アバント(1984年)アウディ 100アバント(1984年)
Cd値0.34の空力ボディや1000~2121リットルのラゲッジスペースを誇った。ガイドピンを用いドアガラスとボディの段差をなくしたスッキリとしたスタイルは当時のセダンと同様。リヤゲートのスポイラーは隙間を作り視界を確保したデザイン。

シトロエン・エグザンティア・ブレーク(1996年)

シトロエン・エグザンティア・ブレーク(1996年)シトロエン・エグザンティア・ブレーク(1996年)
カタログは新西武自動車販売のもの。当時はユーノス店(マツダ)でも同日発表・発売で取り扱っていた。4ドアハッチバックよりリヤオーバーハングが255mmが長いが優雅にまとめられたスタイリングはシトロエンとベルトーネの共作。

シトロエン・エグザンティア・ブレーク(1996年)シトロエン・エグザンティア・ブレーク(1996年)
室内高を(ハッチバックに対し)15mm拡大、最大1690リットルのラゲッジスペースはフランスのブレークらしく超実用的で、当時の取材時の実測値でラゲッジスペースの幅は最大で1300mmもあった。ハイドラクティブIIサスペンション、セルフレベリング機構を装備。

アルファロメオ 156スポーツワゴン(2000年)

アルファロメオ 156スポーツワゴン(2000年)アルファロメオ 156スポーツワゴン(2000年)
’98年に日本市場にお目見えしたアルファロメオ『156』。『156スポーツワゴン』はその2年後に追加設定されたもの。

アルファロメオ 156スポーツワゴン(2000年)アルファロメオ 156スポーツワゴン(2000年)
2リットル・ツインスパークとV6の2.5リットルの布陣はセダンと同様ながら、セダンが全車MTで導入されたのに対し、当初から2ペダル(2リットルがセレスピード、V6がQシステム)のみを設定。荷重により車高を調整するドイツBOGE社のダンパーも採用した。セダンと同一の全長で、バックドアはルーフ部まで回り込ませた開口部形状をもつもの。

ランチア・テーマ・ステーションワゴン(1994年)

ランチア・テーマ・ステーションワゴン(1994年)ランチア・テーマ・ステーションワゴン(1994年)
懐かしむブランドになってしまったランチアだが、『テーマ』は同時に開発が進められた“ティーポ4 プロジェクト”の1台として登場(他の3台はフィアット、サーブ、アルファロメオ)。カタログは当時のガレーヂ伊太利屋により日本で作成されたもので、そういう事情からか、ラゲッジスペースまわりの写真は1点も載っていない。

ランチア・テーマ・ステーションワゴン(1994年)ランチア・テーマ・ステーションワゴン(1994年)
実車には筆者も試乗しているが、今となっては高回転域で胸のすくレスポンスと金管楽器のような音を奏でるエンジン、優雅な内・外観の佇まいに酔いしれはしたが、“ラゲッジフックがどこに備わっていたか”などは覚えていない。ルーフレールCピラー直上付近に、このクルマのボディワークを手がけたピニンファリーナの刻印があった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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