ZF、電動ドライブ「CeTrax」を今夏から量産へ…公共交通向け

ZFの電動セントラルドライブ「CeTrax」
ZFの電動セントラルドライブ「CeTrax」全 2 枚

ZFは5月18日、電動セントラルドライブの「CeTrax」の量産を、2020年第3四半期(7~9月)に開始すると発表した。

ZFは、公共交通のエミッションフリー化をできる限りシンプルかつフレキシブルに行うため、幅広い技術とノウハウで商用車メーカーを支援している。市バス用電動ドライブユニットの「AxTrax AVE」電動ポータルアクスルは、世界中のさまざまなメーカーにすでに採用されている。2020年第3四半期に量産を開始する予定のCeTrax電動セントラルドライブは、公共交通向けの電動ドライブの量産機種としては、2例目となる。

ZFのCeTraxは、「プラグ・アンド・ドライブ」アプローチに基づいて設計されている。そのため、既存のドライブラインのレイアウトに変更を加えることなく、容易に搭載することができる。また、ZFの他の電動ドライブと同様に、CeTraxはバッテリー、トロリー、スーパーキャパシタ、燃料電池などでの運用が可能だ。各社の新型車だけでなく、既存の車両にレトロフィットで電動化することもできる。これにより、車両メーカーやバス事業者は、市場ニーズや法規制に柔軟に対応することが可能になる。

このようなCeTraxの特長を評価して、ポーランドのバスメーカーのソラリス社が、CeTraxの導入を決定した。CeTraxは将来的に、『ウルビーノ15 LE エレクトリック』に動力を供給することになる。

なお、CeTraxは、ドイツ・フリードリヒスハーフェンで生産される。ZFは、電動化により将来のエミッションフリー公共交通の実現をサポートしていく、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】スライドドアになったムーヴは、軽のスタンダードになれるのか?…岩貞るみこ
  4. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  5. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る