米スペースX開発の民間有人宇宙船、初の打ち上げ成功[新聞ウォッチ]

スペースXクルードラゴンの打ち上げ(5月30日、米ケープ・カナベラル)
スペースXクルードラゴンの打ち上げ(5月30日、米ケープ・カナベラル)全 4 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

米電気自動車メーカーのテスラの最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスク氏が設立した米宇宙企業「スペースX」が開発した民間有人宇宙船「クルードラゴン」が、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、成功したという。

5月30日午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)、米国の宇宙飛行士2人を乗せたクルードラゴンは約19時間にわたって地球を周回した後、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングしたそうだ。

きょうの各紙にも1面などに、宇宙に向かって打ち上げられる瞬間のクルードラゴンのカラー写真とともに「民間・有人初の宇宙」(朝日)などと、取り上げられている。米国の有人宇宙飛行は、2011年に運用を終えたスペースシャトル以来、9年ぶりで、民間有人宇宙船の打ち上げ成功は初めてとなるという。

帰還に成功すれば8月30日にも予定される次の打ち上げで、日本人宇宙飛行士で宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一飛行士が搭乗するそうで、野口飛行士もツイッターで「次は我々の番だ。美しい打ち上げ、おめでとう」と英語で綴っていたという。

世界は新型コロナウイルスの感染拡大で外出禁止や自粛要請で気分も沈みがちだが、初の民間宇宙船の打ち上げ成功は、遠い宇宙への夢の旅が実現に向けて大きく近づいた久々の明るいニュースである。

2020年6月1日付

●緊急事態解除1週間、都市の人出増加傾向、第2波警戒「新日常」手探り(読売・1面)

●G7 9月以降に延期、トランプ氏(読売・1面)

●米の民間有人宇宙船成功(読売・1面)

●布マスク「質より量」迷走、政府、早さ重視国内検品断る(朝日・1面)

●共同世論調査、黒川氏処分「甘い」78%、経済支援「遅い」81%(東京・1面)

●「供給網見直し」7割、コロナ禍、企業、新業態探る、テレワーク継続9割(日経・1面)

●テレワークで「リモハラ」懸念(日経・30面)

《福田俊之》

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