東武メトロ直通 座席指定「THライナー4号」乗車…新設した渡り線で緩行線へ、駅員配置なしで北千住で運転停車

東武70000系70090型 THライナー
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東京メトロ日比谷線と東武鉄道伊勢崎線とを直通する有料座席指定列車「THライナー」が6月6日から走り出した。初日の4号に始発駅の伊勢崎線久喜からフリー乗車区間が始まる日比谷線霞ケ関まで乗ってみると、THライナーだけにある仕事や列車の動きがわかってきた。

THライナーは、メトロ日比谷線直通用東武70000系車両に、座席転換機構などを載せたTHライナー用70090型を使用。70000系列は東武が初めて近畿車輛に発注したモデルで、70090型も近畿車輛で6本がつくられた。座席は、一般列車時にロングシート(進行方向横向き)、THライナー時にクロスシート(前向き)に転換する。

ドア開閉扱いは1両1ドアのみ

運転は、朝に久喜→恵比寿 が2本、夜に霞ケ関→久喜が5本。久喜→恵比寿の朝便は東武伊勢崎線内 東武動物公園・春日部・せんげん台・新越谷で乗車のみ、メトロ日比谷線内 上野・秋葉原・茅場町・銀座で降車のみできる。霞ケ関から恵比寿まではフリー乗車区間で、座席指定なしで誰でも乗れる。

こうした乗車のみ・降車のみの駅では、ドア開閉扱いは1両1ドアのみ。霞ケ関からすべてのドアが開く。だから虎ノ門ヒルズや神谷町、六本木といったフリー乗降区間の駅から乗る人は、車内に入って座席の並びが前向き(クロスシート)にびっくりする人もいる。

指定券の改札スタイルも新しい。これまで東武特急などは、たとえば春日部駅では一部の乗降ドアだけを開け、そこに駅員が立ってきっぷを確認し、車内に客を通していた。

駅員配置なし、クルーが車内改札

春日部駅にとまる特急 100系スペーシアTHライナーはこうしたホーム改札駅員を配置せず、車内を巡回する改札係員(東武鉄道グループクルー)が座席予約状況を確認。専用端末の座席予約と実際の着席状況があわないといったケースがわかると、車内改札などで対応する。

指定席料金は580~680円。事前に座席指定券を持たずに乗車した場合は、設定金額にプラス200円を加えた料金を払う。

6月6日 土曜日、久喜を9時23分に出るTHライナーは、回送列車で春日部方から入ってくる。久喜を出ると、100系スペーシアや500系リバティといった東武特急車と同じく、ハイペースで東武線を走っていく。

新設した渡り線で急行線から緩行線へ

東武70000系70090型 THライナー東武70000系70090型 THライナー東武伊勢崎線は、北千住~北越谷が複々線。大阪圏の新快速や普通列車が走る区間と同じく、外側が急行線、内側が緩行線という緩急レイアウトで、THライナーも北越谷から急行線を走る。だから、メトロ日比谷線13000系やメトロ直通対応70000系を、同じ70000系70090型が追い抜くといったシーンもあるかもしれない。

そしてTHライナー運行にむけ、西新井駅の南側に新設した急行線・緩行線 渡り線を通り、都心方面THライナーは梅島手前で緩行線に移る。

座割りは、上り恵比寿行きで進行方向左側からD・C(通路)B・A。転換座席は、フットレバーを足でふんで手動で回転させることもでき、向き合い4座などもつくれる。座席背面にはドリンクホルダがつき、車内は公衆無線LAN TOBU FREE Wi-Fi が入る。

北千住で運転停車し乗務員交代、中目黒へ回送

東武70000系70090型 THライナー東武70000系70090型 THライナー東京メトロ日比谷線と東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の境界駅、北千住で乗務員が交代するため、客扱いなしの運転停車がある。上りTHライナーの場合、ここから日比谷線内を担うメトロ社員に交代。1分ほどの停車で日比谷線に入っていく。

ここからが、THライナーがみせてくれる新しいシーン。前向き乗車でメトロ線内を行く。通路側席(B・C席)に座って前方をみると、三ノ輪の手前のS字カーブ、人形町の先、築地の先にある直角カーブを、キキキキキと車輪をきしませながら走る姿がよくわかる。連結面の大きなガラスドアの先のとなりの車両が、大きく曲がっていく姿が見えておもしろい。

前向き座席に腰かけて、1964年に開業した銀座~日比谷などの区間を走るシーンは、東武鉄道と東京メトロのニューノーマルを感じる。恵比寿ですべての客を降ろしたあと、この電車は中目黒へと回送され、座席をロング(横向き)にして再び一般列車の運用につく。こんどは、霞ケ関~恵比寿の間の、フリー乗車区間も乗ってみたい。

《大野雅人》

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