FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は6月3日、都市部の電動車専用エリアにおいて、プラグインハイブリッド車(PHV)を自動的にEVモードに切り替えるテストを、イタリア・トリノ市と協力して開始した、と発表した。
このテストは、「トリノ・ジオフェンシング・ラボ」プロジェクト」と呼ばれる。ジープブランドの『レネゲード』のPHV、「4xe」を使用して、テストを行う。
テストでは、トリノ中心部の電動車専用エリアにおいて、センサーがジープ レネゲードPHVのエンジンを自動的に停止し、EVモードを起動する。電動車専用エリアへの車両の進入を即座に識別し、車両をEVモードに切り替えることができる。
トリノ・ジオフェンシング・ラボの仕組みは、シンプルだ。車載インフォ&テレマティクスシステムは、モニター画面にメッセージを表示して、ドライバーが電動車専用エリアへ入ろうとしていることを知らせる。システムは、EVモードの準備ができていることを確認し、自動的にEVモードに切り替え、ゼロエミッションで走行する。
FCAのPHVが都市部の電動車専用エリアで自動でEVモードに切り替えるテストドライバーが、EVモード以外の走行モードへ切り替えた場合、システムは即時に警告を発し、EVモードに戻すことを推奨する。この警告が無視され、EVモード以外で走行を続けた場合、トリノ市がデジタルプラットフォームを使って警告する。電動車専用エリアを離れると、システムは自動的に、走行モードをEVモード以外に切り替える。
なお、車両とITSインフラの間の通信は、ジオフェンシングシステムを介して行われる、としている。
FCAのPHVが都市部の電動車専用エリアで自動でEVモードに切り替えるテスト