【レクサス IS 改良新型】小林チーフエンジニア「過酷な環境の下山コースで鍛えた」

レクサスインターナショナルの小林直樹チーフエンジニア(プレゼンテーション動画から)
レクサスインターナショナルの小林直樹チーフエンジニア(プレゼンテーション動画から)全 7 枚

トヨタ自動車は6月16日、レクサスのスポーツセダン『IS』をマイナーチェンジし、米国からのプレゼンテーション動画などで世界初公開した。日本では2020年秋ごろに発売する。

今回の改良ではフロントグリルやリアのデザインを刷新し、従来の18インチに加え、新たに19インチのタイヤサイズも設定した。走行性能ではステアリングやペダルの応答性や制御性などをチューニングし、「Lexus Driving Signature」と呼ぶレクサスならではの“乗り味”を追求したという。パワートレーンのバリエーションは、2.5リットルハイブリッド(HV)、2.0リットル直噴ターボ、V6型3.5リットル―の3タイプを踏襲している。

チューニングでは国内外の走行施設などを活用しているが、とりわけトヨタが19年4月に開設したテストコース「トヨタテクニカルセンター下山」(豊田市下山地区)のカントリー路を主体に実験を重ねた。新しいISは、ここで鍛えられて登場する最初のモデル群のひとつとなる。

このコースは、自然の地形を生かしたおよそ75mの高低差や逆バンクを含む多様なカーブ、路面を組み合わせたもので、全長は5.3km。耐久レースや世界の自動車メーカーのテスト走行に使われるドイツのニュルブルクリンクでの走行経験を設計に活かしている。

16日の動画プレゼンテーションのなかで、開発を担当したレクサスインターナショナルの小林直樹チーフエンジニアは「ドライバーとクルマが対話でき、ドラーバーの意志が正確にクルマに伝わってクルマとの一体感が生まれるよう徹底したチューニングを行った。そのためには過酷な環境が必要であり、われわれは大変厳しいコースである下山を開発拠点に選んだ」と話した。

さらに「人の感性に訴えるかける気持ち良さを、ひたすら目指した。チューニングではステアリングを切ってから戻す、またブレーキを踏んでから抜く時の手応えやコントロール性にこだわった。対話の邪魔になる騒音や振動も徹底的に排除しており、是非ISとの対話を楽しんでいただきたい」とアピールした。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  2. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  5. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る