Eクラスステーションワゴン にドリフトモード、メルセデスAMGが採用 欧州発表

最大出力612hpで最高速290km/h

ジェットウィングデザインの新バンパー

新デザインのAMGパフォーマンスステアリングホイール

メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型
メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型全 19 枚

メルセデスベンツは6月18日、改良新型メルセデスAMG 『E63 4MATIC+ステーションワゴン』(Mercedes-AMG E63 4MATIC+ Station Wagon)を欧州で発表した。

同車は、メルセデスベンツ『Eクラスステーションワゴン』をベースにした高性能なAMGモデルだ。欧州では、Eクラスステーションワゴンに改良新型が発表されており、内外装にはこれに準じた変更が施された。

最大出力612hpで最高速290km/h

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットを引き続き搭載する。スポーツカーの『メルセデスAMG GT』譲りのこのエンジンは、最大出力571hp/5750~6500rpm、最大トルク76.5kgm/2250~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、パドルシフト付きの9速「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、リミッターが290km/hに引き上げることが可能だ。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

さらなるパフォーマンスを求める顧客には、「S」グレードを用意する。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmに引き上げられた。

このスペックは、標準グレードの最大出力571hp、最大トルク76.5kgmに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。この効果で、0~100km/h加速は標準グレードより0.1秒速い3.5秒で駆け抜ける。最高速は290km/hでリミッターが作動する。

このSグレードには、「ドリフトモード」を標準装備した。ESPがオフで、トランスミッションがマニュアルモードの場合に、「RACEモード」に切り替えられる。ドリフトモードが作動すると、後輪駆動となる。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

ジェットウィングデザインの新バンパー

エクステリアはフロントに、新デザインのグリルを装着する。12個の垂直ルーバーが特長だ。よりフラットなオールLEDマルチビームヘッドランプを採用した。ホイールアーチはさらに外側に広がり、パワードームを備えた丸みを帯びたボンネットが、ダイナミックなエクステリアを演出している。

フロントバンパーは、3つの大型の空気取り入れ口とリップスポイラーを装備したジェットウィングデザインに変更された。このフロントバンパーは、車両全体のプロポーションに影響を与え、フロントアクスルの揚力を大幅に低減させているという。

リアは、テールランプやバンパーが新しい。リアバンパーの下部はハイグロスブラック仕上げ。全幅いっぱいに、シルバーシャドウのトリムストリップ加工が施される。チタンマット仕上げの90mm径ツインテールパイプも新デザインだ。トリムストリップは、テールランプの端まで伸びている。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

新デザインのAMGパフォーマンスステアリングホイール

インテリアは、AMGバッジ付きのナッパレザースポーツシートなどにより、スポーティに仕立てられた。ツインスポークの新デザインのAMGパフォーマンスステアリングホイールや、最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インフォテインメントシステムも装備される。「AMGパフォーマンスシート」はオプションで選択できる。

ステアリングホイールのリムには、ドライバーがハンドルを握っているかどうかを検出するセンサーが組み込まれた。ドライバーが一定時間ハンドルを握っていない場合、警告を発する。それでもドライバーが反応しない場合、緊急ブレーキアシストが作動する。

インストルメントクラスターとマルチメディアディスプレイの2つのディスプレイを、1枚のガラスカバーで融合したデジタルコックピットを採用する。メインディスプレイは、10.25~12.25インチのワイドサイズとした。3種類のAMG表示スタイルとして、「モダンクラシック」、「スポーツ」、「スーパースポーツ」が選択できる。スーパースポーツモードでは、中央に丸いタコメーターをレイアウトした。AMGメニューから、ドライバーはエンジンデータ、ギアスピードインジケーター、ウォームアップ、セットアップ、Gメーター、レースタイマーなど、さまざまな表示を呼び出すことができる。

《森脇稔》

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