【日産 キックス 新型】開発責任者「これまでの知見をフルに生かし、キックスe-POWERを開発」

日産キックス・オンライン発表会
日産キックス・オンライン発表会全 5 枚

日産自動車は新型SUV『キックス』を6月30日から販売を開始すると発表した。キックスは2016年から海外で販売が始まっているが、日本市場への導入にあたっては電動パワートレインe-POWERのみの設定としたほか、運転支援技術プロパイロットを初搭載したのが特徴。

キックスの開発責任者を務める山本陽一チーフビークルエンジニア(CVE)は6月24日にオンラインを通じて行った発表会で「これまで私は様々なSUVの開発に携わってきたが、e-POWER初搭載のSUVを皆様にお届けすべく、これまでの知見をフルに生かし、キックスe-POWERの開発に挑んできた」と述べた。

その上で、「キックスのe-POWERはこれまでに対して出力を大幅に向上している。それによってレスポンス良く、力強く滑らかに加速できるのが魅力。さらに低速ではエンジンの始動をなるべくしないように制御していて、これまでと比べてもとても静かなEV走行を楽しめる」と紹介。

具体的には「キックスe-POWERのシステムはノートe-POWERに対して出力を約20%向上させている。これはノートやセレナのe-POWERをもとに、バッテリーやモーターなどの制御を徹底的に磨き上げることで、レスポンスが良く、力強い走りが可能になっている」とのことだ。

さらに「パワートレインだけでなく車両としては適切なところに遮音材や吸音材を置いて、とても上級なクルマに感じるように静かに走れるクルマに仕上げている」とも付け加えた。

キックスは2016年のブラジルを皮切りに、中国や北米、タイなどでも販売されているグローバルモデル。日本市場向けはパワートレインをe-POWERに絞る一方で、「キックスe-POWERには日産の誇る先進の運転支援技術をいくつも搭載している。高速道路や渋滞時の運転を支援するプロパイロット、緊急時に素早く通報できるSOSコール、後方視界をクリアに保つインテリジェントルームミラーなどクラストップレベルの先進の運転支援技術がドライブをアシストする」と山本CVEは話す。

このうちのプロパイロットに加えて、踏み間違い衝突防止アシストやインテリジェントエマージェンシーブレーキは日本仕様のみの搭載になっているという。キックスの販売価格は275万9900~286万9900円となっている。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る