VW アルテオン、初の「R」を設定…2.0ターボは320馬力

シリーズのトップグレードに位置付け

Rパフォーマンス・トルクベクタリング付き4WD

新開発のデジタルコックピット

フォルクスワーゲン・アルテオン R と アルテオン・シューティングブレーク R
フォルクスワーゲン・アルテオン R と アルテオン・シューティングブレーク R全 17 枚
フォルクスワーゲン(Volkswagen)は6月24日、『アルテオン』改良新型と『アルテオン・シューティングブレーク』に、高性能グレードの「R」を設定すると発表した。

◆シリーズのトップグレードに位置付け

アルテオンにはこれまで、「Rライン」が用意されていた。その上に位置する高性能グレードの「R」は、アルテオン初設定となる。シリーズのトップグレードに位置付けられる。

フォルクスワーゲンRは2002年、「フォルクスワーゲン・インディビジュアル」の名前で設立された。2011年に、現在のフォルクスワーゲンRに名前を変更した。

フォルクスワーゲンRの原点は、2002年に発表された『ゴルフR32』とされる。その後、『パサートR36』、『トゥアレグR50』、『シロッコR』、『ゴルフR』など、ラインナップを拡大してきた。また、内外装を中心にスポーツ性を強調したRラインを、幅広い車種に設定している。フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク R

◆Rパフォーマンス・トルクベクタリング付き4WD

『アルテオンR』と『アルテオン・シューティングブレークR』には、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンが搭載される。このユニットは、現行『ゴルフR』用のエンジンをベースにしている。現行ゴルフRは日本仕様の場合、最大出力は310psを発生する。

アルテオンRとアルテオン・シューティングブレークRの欧州仕様車のスペックは、現時点では公表されていない。ただし、米国仕様では、最大出力が320psになると発表されている。通常モデルの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボTSIエンジンの最大出力268psに対して、52psパワフルとなる。

320psのパワーを効率的に路面に伝えるために、「Rパフォーマンス・トルクベクタリング」を搭載する。これにより、4WDの「4モーション」システムは走行状況に応じて、前後アクスルの間で駆動トルクを最適に配分することができる。フォルクスワーゲンによると、カテゴリーで新しいレベルのドライビングダイナミクスを実現しているという。

アルテオンRとアルテオン シューティングブレークRには、Rを特長づけるブルー塗装のブレーキキャリパーや大径ホイールが装備される。サスペンションも強化されている。フォルクスワーゲン・アルテオン R

◆新開発のデジタルコックピット

インテリアは、インフォテインメントや空調コントロールを含むセンターコンソール、ドアトリムの上側を再設計した。新開発のデジタルコックピットも採用する。ドライバーは各種表示を、好みに応じてカスタマイズできる。10.25インチのディスプレイは高精細とした。オートエアコンのタッチスライダーと、タッチコントロール付きの新しいマルチファンクションステアリングにより、操作性が引き上げられている。

ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンを使用して、3つの基本レイアウトを素早く切り替えることができる。新開発の「MIB3」インフォテインメントシステムを採用した。MIB3は、エアコン操作部分の上側の手の届きやすい位置にレイアウトした。MIB3は、自然な音声制御によって、各システムを簡単に切り替えることができる。スマートフォンなどを、ワイヤレスで充電することも可能だ。

またApple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」向けに、アプリをワイヤレスで組み込める「App-Connect Wireless」を採用した。オーディオは、高出力の700Wハイエンドサウンドシステムが用意される。さらに、インテリアの照明を最大30色に変更できるシステムも設定されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
  4. ホンダ『オデッセイ』専用コンソールボックス「オデュッセイヤ」発売、高級感と機能性のプレミアム仕様
  5. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る